秋のポカポカとした日、陽当たりの良い気持ちの良い場所には、やつらがやってきます。
そう、やつらの名は・・・・〝カメムシ〟
〝カメムシ目カメムシ亜目〟の昆虫ですが、〝カメムシ〟と言う名のカメムシは実はいません。
地域によって呼ばれ方もいろいろで、クサムシ、ヘコキムシ、ヘクサムシ、ヘッピリムシ、ハットウジといろいろで、英名はstink bug(臭い虫)。
その通り名かならも分かるように、とんでもない悪臭を放ちます。
目次
秋になると大量のカメムシが洗濯物や外壁や家の中にも!
秋になると洗濯物や外壁にたくさん張り付いてくるのには理由があります。
まず、カメムシの生態を少しだけ知っておきましょう。
越冬カメムシの人家への来襲
カメムシは、暖かい時期はエサを求めて草木の中を動き回っており、巣などの特定の住みかを持ちません。
そして、秋になり最低温度が15℃を下回ると越冬のため、近場の暖かい場所への飛来が始まり、さらに10℃位を切った後、暖のもどりで最高気温が20℃を超えたよく晴れた日に、その飛来は爆発的になります。
人家に飛来したカメムシは、外壁を歩き回ったり、付近の立木とを往復したりしてから窓枠や網の付いていない換気扇などから侵入して、冬の間家屋の隙間でじっとしています。
けど、家の中は暖かいので春と勘違いし、特にポカポカの日差しが差し込むような日には、室内を飛び回る事もあります。
そして、冬を越え春になって気温が上がってくると、屋外に飛び立って行くのです。
何故、人家にやってくるのか
カメムシは陽当たりの良い場所で、日向ぼっこをするのが大好きな感じがします。
そして、カメムシの発生地から良く見える家屋にはたくさんのカメムシがやってきますので、同じような場所でも立地によって飛来数はかなり違ってきます。
そして、カメムシに限らず虫全体に言えることですが光に集まる習性がありますので、人家の明かりに惹かれて寄ってきます。
また、家屋の壁が白系の明るい色だと、多く貼り付かれているイメージです。
これは、多くの昆虫が紫外線を反射しやすい色に反応するからだそうです。
昆虫は人が見る事の出来る可視光線より波長の短い紫外線を感じることができ、その紫外線領域の光の中で情報のやりとりを行っているそうです。
そして、紫外線を反射しやすい色は白の他、青や紫です。
そして、何よりも人家は暖かいですから、越冬するにはもってこいなんでしょう。
カメムシは僅かな隙間を見逃しません!!
カメムシはいろんな種類がありますが、どれも平べったい体をしています。
山間部に多く生息するクサギカメムシは、比較的大きめで体長が2cmほどのもいますが、やはり薄っぺらくて、僅かな隙間に潜り込むのに適した形状をしています。
樹木の隙間や石の下、家の壁材の隙間、窓や網戸の桟の隙間など、あらゆる所に潜り込むことができるため、家の中に侵入することは朝飯前なのです。
狭い隙間に潜り込める体格、そして冬場でも暖かく、また明るい場所に寄っていくという習性から、カメムシは屋内に好んで頻繁に侵入してくるんですね。
特に山間部ではそれが顕著で、時期によってはものすごい数のカメムシが部屋の中に現れることもあるのです。
カメムシは洗濯物の香りもお好き
先にお話ししたように、カメムシは明るめの陽当たりの良い場所で日向ぼっこをするのが大好きですが、屋外に干してある洗濯物に張り付いていることも多くあります。
そして、気にしていても、洗濯物と一緒に取り込んで屋内に持ち込んでしまうこともよくあります。
これは、洗濯物が日光によりポカポカになっているのもありますが、やはり壁と一緒で白系やベージュ系のものに良くつきます。
そして更に、洗剤の香り、特に〝すずらんの香り〟や〝フローラルの香り〟なんかを使っているときに多く張り付いている感じがします。
カメムシ対策いろいろ
カメムシ対策は結構あります。
が、いまいちどれも万能ではありません。
隙間を埋める
まず、思いつくのは隙間を埋めることですね。
あまりに頻繁にカメムシが室内に入ってくるようであれば、換気扇、吸排気口、屋根裏、床下などの進入経路を探ってそこを塞ぐのは効果がありますが、家屋内に入り込む隙間がなくても、窓の桟なんかにいるやつは、開け閉めしたときに入ってきたりします。
現実問題、潜むところを全くなくしてしまうのは困難です。
LEDの照明にする
家の中への進入を防ぐという意味合いでは、宅内の照明をLED化することで、家の中に入ってくるものを減らすことができるいう意見があります。
LEDは白熱電球と比べると発熱温度が大変低く、蛍光ランプと比べてもやや低くなるので、暖かい所を好むカメムシが集まってくる要素を少し減らせるかもしれませんが、結果どうなるのかはやってないので分かりません。
市販の忌避スプレーなど
市販のカメムシ用の忌避スプレー(寄ってこなくするやつ)や、ぶら下げるタイプの忌避剤もありますが、どうも、どれも抜群の効果は無い感じです。
スプレータイプはこんなの
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ぶら下げタイプはこんなの
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カメムシにも効果あり?蚊取り線香
蚊取り線香には、蚊を駆除する目的でピレトリンという除虫菊に含まれる成分が含まれています。
殺虫剤にも含まれていたりして、カメムシの神経を壊す成分ですが、人間への毒性は低いものです。
ただ、猫には効いてしまうので、猫を飼っているご家庭は避けた方がいいですね。
その効果はそこそこあります。
やっつけるというよりは、近寄らなくなるって感じです。
ネックは焚いてるときだけですので、ずっと炊き続ける必要がありますね~。
けど、洗濯物の近くで炊いても、思っているより洗濯物に蚊取り線香の臭いはつきませんので、ありと言えばありです。
外で炊くなら太巻がおすすめ。
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防蛾灯?殺虫灯?
山奥の高速道路なんかを走っていると、黄色っぽいたくさんの灯りが目にとまることがあります。
あれ、果物が熟する頃に、果汁を吸う夜行性の害虫が、鮮やかな黄色の光やその波長を嫌う習性を利用して、作物の被害を防ぐため点灯されるものです。
カメムシも果汁を吸う虫の一つです。
コンビニなんかにも青っぽい光のやつがありますね。
あの虫が接触すると電撃でバチバチいうやつです。
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自宅に庭があるのなら、これを使うのも良いかもしれません。
ただ、あまり家に近い位置だと、わざわざ他の場所のカメムシまで家に寄せてきてしまうというデメリットがありそうです。
そして、毎朝、大量の虫の死骸を処理しなければならないので、それが無理な人はダメですね。
これも効果的!藁にカメムシを集める!
カメ虫は越冬で暖かい場所に来ますから、戸外に暖かい場所を作ってカメムシを集めたら良いということです。
広めの庭あがるのなら、なるべく日当たりの良い所に藁(ワラ)を積んでおきます。
藁は浸入しやすいので、カメ虫はよく潜り込みます。
そして、カメムシがたんまり入り、活動も鈍くなった年末に、藁を燃やして完全駆除します。
ただ、一般の住宅地などですと、燃やすという行為が難しいかもしれませんね。
外壁の色を変える!
最初に触れましたが、カメムシをはじめ多くの昆虫は、紫外線を反射しやすい青や紫、白などによく反応します。
そして、反対に紫外線を吸収しやすいオレンジ系には反応が鈍くなるようで、最近は、オレンジ系よりも緑のほうが更に虫は集まりにくいと言われています。
以上からも、もし、外壁をたまたま塗り替える時期であったり、これから家を建てるのであれば、その辺を考慮しても良いかもしれません。
ただし、必ず効果が出るとは限りませんが・・・・
カメムシ対策はコレが現実的で効果アリ
カメムシは、自分達の出す悪臭で気絶したり、死んでしまったりするほど、実は臭いに弱い昆虫なんです。
証拠動画
ですから、そのような植物を庭などに植えるのは大アリなのですが、そんな庭がなかったり、そんな長期戦はしたくない場合は、これから紹介するミント水スプレーを試してみてください。
結構、効果があるし、経済的にも負担は少ないです。
カメムシが大嫌いなミント水スプレーの作り方
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● 水
② ①にハッカ油を20滴ほどたらす。
※ 効果や必要料に応じて増減してください。
③ 混ぜたら、出来上がり(^^)
・カメムシが浸入してきそうな、換気扇や換気口の出入り口や窓やドアの周りにスプレーで吹き付けます。
いろんな虫に効くミント水スプレー
カメムシだけでなく色んな虫が嫌がる臭いなので、水の代わりに精製水を使えば、虫除けとして体にふりかけてもOKです。
また、あの恐ろしいゴキブリにも効果アリなんですよ!
ただ、シバンムシはミントの香りに集まるそうです。
コイツにだけは逆効果らしいので、シバンムシがいる地域では、デメリットありです。
けど、人にもよると思いますが、カメムシに比べれば、迷惑度は低いですけどね。
あと効果があるといわれているカメムシ駆除剤塗布タイプもあります。ミント水スプレーを作るのが少し面倒な方はこちらもおすすめです。
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まとめ
- 秋にカメムシが家屋にたくさん貼り付いているのは、越冬のため集まってくるから
- 春にカメムシが家屋にたくさん貼り付いているのは、越冬した個体が飛び立つ前
- カメムシは日向ぼっこが大好き
- カメムシはいろんな種類があるが、どれも平べったいので、わずかな隙間に入り込むことが出来る
- カメムシは白系の色が好きだが、青や紫も好き
- カメムシは洗濯物についている洗剤の香りも好き
- 蚊取り線香は炊き続ける必要はあるが、それなりに効果あり
- カメムシ対策は数多くあるが、万能ではないものが多いが、ミント水スプレーが現実的で効果的