小切手の種類と換金方法|誰でも?口座に?手形?有効期限に気を付けて!

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先日、生まれて初めて小切手というものを手にし、換金してきました。

で、小切手という紙きれの存在は知ってはいたものの、小切手について実際のところは何も知らなかったんだなってことを痛感したのでした。

人生2度目の小切手換金をすることがあるかどうかは分かりませんが、そのときのためにも、自分宛てにしたためておきます。

目次

3種類の小切手の換金方法

私の小切手のイメージは、小切手を銀行に持っていけば、即、現金が受け渡されるものと思っていました。
確か、簿記上でも小切手は現金扱いでしたし、とにかく小切手は現金と同じような存在であるという認識です。

よくドラマや映画でありますよね?
富豪が小切手帳から1枚小切手を千切り、好きな額を書けばいいと主人公とかに渡したりするようなシーンが。
※何のドラマ?とか聞かれても全く思い当たりませんが・・・

で、その小切手に自分の欲しい額、例えば〝¥1,000,000-〟(自分の中の大金のイメージです^^;)って書けば、それを銀行に持っていったら100万円頂けるという感じです。

けど、私が手にした小切手はコレとは違っていました。
それでは、3種類ある小切手と、その換金方法をご紹介します。
 

誰でもいける持参人支払小切手

コレはまさに、私の持っていた小切手のイメージの換金方法です。

小切手を持参すれば、誰にでも現金が支払われる小切手です。

ということは、この持参人支払小切手を拾ったら、誰でも銀行で換金できてしまうのでしょうか??

これ、実際に出来てしまうようです。

まぁ、明らかに怪しいと行員が感じればどうなるかは分かりません。
ただ、実際に換金されたとしても、落とした人が警察に届けたら、すぐに足が付きそうですね。

口座に支払われる線引小切手

この度、私が手にした小切手はこの〝線引小切手〟というやつでした。

小切手の上部に2本の平行線が引かれている小切手で別名〝横線(おうせん)小切手〟とも呼ばれ、支払いが現金ではなく、持参人の銀行口座に振り込まれる形式です。
ちなみに、線引小切手の振出人が裏面 に記名・押印(銀行印)すると、線引の効果がなくなります。

線引小切手には、銀行と取引がある人に対してのみ支払う一般線引小切手と、その取引銀行を指定した特定線引小切手があります。

一般線引小切手

一般線引小切手は、2本の平行線の線内に〝銀行〟や〝BANK〟を含む文字が記載されるか、2本の平行線だけが引かれている小切手で、銀行口座に支払われることになります。

取立委任

小切手振出人の口座のある支払銀行に受取人の口座があればすぐに入金されます。
受取人の別銀行の口座への入金も可能で、これを〝取立委任〟といいます。
取立委任の場合は入金まで2~3日はかかります。

私の場合は、金曜日に銀行に行き手続きを行ったのですが、口座への入金まで2営業日かかると言われましたが、土・日・祝の三連休を挟んだので、入金は結局、翌週の水曜となったのでした。

特定線引小切手

特定線引小切手は、2本の平行線の線内に特定の銀行等の名称が記載されており、その指定された銀行に口座がないと支払を受けることが出来ません。
 

●線引き小切手の即日換金についてはこちらをご覧ください。
小切手の現金化は即日OK?必要なものは?方法と手順を解説

ちょっと手形っぽい先日付小切手

小切手を振出すときに小切手金額だけの残金が口座にはないけど、何日か後には資金が調達出来るという場合に、その日になってから換金してもらう約束で、振出日を実際の振出しの日よりも後の日付にして振出す小切手を、〝先日付(さきひづけ)小切手〟といいます。

これは、あくまでも受取人の承諾のもと、約束が守られることを前提に振り出すものです。
小切手は本来現金に代わる支払手段で、振出されればすぐに現金化できる性質のものですので、先日付小切手が振出日前に支払呈示されれば、銀行は振出日前だからそこまで待てばどうかといった話はしてくるかもしれませんが、受取人が、すぐ換金すると言えば支払わざるを得ないので、資金不足で不渡りをだすことにもなりかねません。
従って受取人が信用できる相手でなければ危険です。

もしも、受取人が約束を守らず、振出日前に呈示されたことで損害を受けたときは、振出人は受取人に対し損害賠償請求はできますが、不渡りの発生を阻止することは出来ません。

また、受取人が先日付小切手を第三者に譲渡した場合、その第三者が振出日より前に呈示すると、振出人は損害賠償請求すら出来ません。

似たようなものに約束手形がありますが、先日付小切手は約束手形と違って、振出日の法的根拠がありません。
銀行はある程度の信用や実績のある取引先にしか手形帳を渡しませんので、先日付小切手をきっている人は信用力が十分にない場合が多いようです。
 

小切手の有効期限に気を付けて!

小切手の換金には期限があるんですよ!
しかも、かなり短いので、初めて小切手を手にして、何かのついでに行こうとか思ってたら、たちまち期限切れです( ・_・;)

小切手を銀行に支払請求するための呈示期間は、小切手法により振出日の翌日から10日間となっています。
この期間には銀行の休日も含みますが、最終日が休日であれば、その翌営業日までとなります。
つまり10日目が日曜だったら11日目の月曜が最終日となります。

1つ例をあげておきます。

2015年10月27日(火)が振出日の小切手があるとします。
初日の起算は振出日の翌日ですので10月28日(水)です

1日目 10/28(水)
2日目 10/29(木)
3日目 10/30(金)
4日目 10/31(土)
5日目 11/01(日)
6日目 11/02(火)
7日目 11/03(水祝)
8日目 11/04(木)
9日目 11/05(金)
10日目 11/06(土)
11日目 11/07(日)
12日目 11/08(月)

上記の場合だと、振出日の翌日から10日目が土曜で銀行は休み、その翌日の11日目も日曜で銀行は休みなので、12日目となる11月8日(月)が、銀行に支払請求できる最終日ということになります。

ほんとたちまちなんで、行けるときにすぐ行っておかないとダメですね。
 

●手にした小切手がドルだったら?
ドルの小切手を現金化|当日可能?銀行以外で出来る?

まとめ

  • 小切手は大きく3種類あって、換金方法もいろいろある
  • 持参人支払小切手は、小切手の持参人に現金支払が出来る

  • 線引小切手は受取人口座への入金となる

  • 先日付小切手は、振出日を文字通り先の日付にするのだが、強制力はないので、振出日前に受取人が銀行に呈示する危険がある

  • 他銀行口座へ入金するための取立委任だと入金まで2~3日必要

  • 小切手の換金には有効期限があり、それは振出日からたったの10日間
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