赤ちゃんはミルクを飲んだあとゲップをさせないといけませんが、幼稚園や小学校に行きだした頃のお子さんがゲップを連発している、しょっちゅうゲップをしているという事に対して叱ったり、注意している親御さんがおられます。
けどね、それ、お子さんも別にわざと出してる訳じゃぁないんですよ(・з・)ノ
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子どものげっぷが異常なほど出るのですが病気ですか?
そもそも〝ゲップ〟とは何なのかというと、オナラのように身体の中で出来たガスが、お尻ではなく口から出てきているのではなくて、飲み込んだ空気が胃の中にたまり、それが口から出ていっている現象です。
冒頭でも触れましたが、ゲップを何度も何度も繰り返したり、しょっちゅうゲップをしていたりっていうお子さんは結構いるんです。
それを、わざとしていると思って叱ったり、とくに考えなく注意したり、何かの病気なのではないかと心配する親御さんもいらっしゃいます。
では、この子供のゲップがたくさんでる正体は何なのでしょうか?
もちろん、炭酸を一気にのんで〝ゲプー〟〝ゲプー〟と連発させて楽しんだりしているなら、それは〝わざと〟ですので、気にしなくていいですし、注意するものいいでしょう。
また、中には、いつでもどこでも意図的にゲップを出せる人もいますので、そんな人も、意図的に出さずにいられるのなら問題なしです。
けど、自分でも出したくて出してるわけでもなく、出来るだけ出さずにいたいのに、その意思に反してゲップが多く出てしまう子供がいるんです。
これが病気なのかどうかというと、その程度にもよるかもしれませんが、そうとも言えることがあります。
子供も大人もストレスからゲップが出る?
ゲップが自分の意思に反して、とても多く出たり、繰り返し出てしまうのは、心理的な要因であることが多いんです。
それは子供だけでなく大人にもあって、緊張やストレスが原因となっているんですね。
私たちの上下の歯は、リラックスしているときには通常、数ミリ開いていますが、緊張すると奥歯をかみ合わせ、舌を上顎に押し当てていることがあります。
奥歯を噛みしめると、舌が上あごに付き、唾液が奥へと流れやすくなるんですね。
そうすると唾液と一緒に、それだけ空気を多く飲み込むことになります。
〝息をのむ〟や〝固唾(かたず)をのむ〟などという言葉があるように、ある種の心理状態で人は、唾液の飲み込みと同時に、空気の飲み込みを自然に行っているのです。
こういった事がしょっちゅう起こっていると、ゲップがでやすくなるわけです。
これを、病気として見れば、〝呑気(どんき)症〟という病名になります。
〝のんきしょう〟じゃないですよ(^^)
別名を〝空気嚥下(えんげ)症〟とも言います。
空気を飲み込む病気〝呑気症〟
呑気症には以下のような症状が見られます。
そして、呑気症の原因は空気を飲み込んでしまうことです。
空気を飲み込む要因は以下のようにたくさんあります。
飲食物と一緒に少量の空気を呑み込む程度は問題ありませんが、呑気症の場合は飲食時だけでなく、日常生活のなかで無意識に空気をたくさん呑み込んでしまっているのが原因です。
そして、日常生活中の大量の空気の飲み込みに大きく影響しているのが〝ストレス〟という事なんです。
空気を飲み込む呑気症の治し方
呑気症の対処方法は色々考えられます。
ざっとあげてもこんな感じ。
しかし、特にお子さんの場合に大切なのは、〝ゲップを気にさせない〟ことです。
ゲップをすることを自分で気にしたり、周りに言われたりすると、ゲップが出るのを抑えようとして、それがストレスになり、また空気を飲み込むという悪循環が生じてしまいます。
まずは、この悪循環を生まないために、周囲が気にするようなことを言わないようにしましょう。
ゲップをしていることに対して、叱ったり、注意したり、「ゲップをするな」と言ったり・・・。
もし、今までそのようにしていたのなら、まずはそれをやめてみてください。