理学療法士の国家資格を取ることが出来る大学は最近増えてきています。
その中で、面接はどのような内容・雰囲気なのか、志望動機のあるある、大学の偏差値等をご紹介していきます。
※当記事は現役理学療法士さんに書いて頂きました
目次
理学療法士を目指せる大学の面接はどんな感じ
まず、理学療法士となるには、大学か専門学校があります。
私自身は専門学校卒業者なので、大学の面接は詳しくはないのですが、職場の同期に話を聞く限りでは、通常の面接と大きく変わりは無いようです。
特に変わってくる質問としては、後述する志望動機に加え、どのような理学療法士として働きたいかがあります。
私の専門学校の面接では、 志望動機 や どのような理学療法士として働きたいか 、また 理学療法士としてどのように患者様と関わっていきたいか を問われることがありました。
そのため理学療法士となって、その先でどのように働きたいかということが大切となります。
また、面接では人を見ます。
その時、「どのようなことを質問されるか」も大切ですが、自身が逆の立場ならその人の「どのようなことを知っておきたいか」を考えると、質問内容は絞られてきます。
理学療法士の学校へ行く志望動機あるある
志望動機では、主に「どうして理学療法士になりたいのか」と「数ある学校の中で、どうしてここを選んだのか」の2種類を問われることが多いです。
1つ目の「どうして理学療法士になりたいのか」については、他の人にも色々話を聞くことが多く、また 仕事をしていても患者様から聞かれることが多い です。
その理由の中でも「自分の祖父・祖母がお世話になり、リハビリを見て楽しそう・やりがいがありそうと感じたから」また、「自分自身が交通事故や怪我によってお世話になり、憧れが生まれたから」というのは、特に多いです。
ちなみに私自身の動機は、小さい頃から体を動かすのが好きで、トレーナーになりたいと思っていました。
しかし、高校生の時に体について調べると、トレーナーの他に理学療法士のことを知りました。
その時に「健常人の身体機能を更に上げてパフォーマンスを上げる」か「身体機能が落ちた患者様の身体機能を上げて生活復帰を目指す」かを考え、理学療法士の方がやりがいを感じることが出来そうと考えて理学療法士となりました。
2つ目の「数ある学校の中で、どうしてここを選んだのか」についてです。
これに正解はありませんが、 採用する側として嬉しい答えは「その学校特有の強みにしている部分」を理由にすること です。
例えば、他の学校では無く、その学校にしか無いような設備や指導方法、またはその学校の教育カリキュラムについて賛同して・・・などです。
やはり自身の強みを褒められて嫌に感じる人は居ないので、良い回答例だと思います。
理学療法士を目指せる大学の偏差値一覧
理学療法学科専攻の偏差値だけで見ると、京都大学(64)や名古屋大学(62)、神戸大学(61)、広島大学(61)、北海道大学(60)、大阪府立大学(60)と多くの有名大学が名前を連ねています。
しかし、 大学は専門学校と違って一般教養もあるため、無理に高いところを選択すると、専門分野の勉強依然に一般教養で潰れてしまいます 。
また、どれだけ偏差値が高い大学を出ていようが、理学療法士は「就職後にどれだけ臨床的な知識をつけるために勉強会に参加するか」が重要になってきます。
理学療法士の立場から言うと、学校で学べることがすべて臨床で活かせることは無く、むしろ仕事をしつつ学んでいくことが多いため、そこまで偏差値の高い大学が良いとは個人的には感じません。
●理学療法士の年収について書いています
⇒ 理学療法士の年収は大卒と専門卒で違う?
●PTとOTの違いは?
⇒ 理学療法士と作業療法士の両方なれる?大きな違いと将来性
まとめ
良い大学を出ていても、良い職場に就職し、良い理学療法士になるとも限りません。
前述したように、そのように良い大学にいても、一般教養に潰れて卒業出来ない、また国家試験に受からなければ、意味がありません。
また、理学療法士からすると、学生で学べることはベース・基礎中の基礎であり、やはり仕事をし出してから学ぶことの方が多いです。
そのため、無理せず、自身に合った大学を通り、「まずは理学療法士になること」が大切ですね。