スポーツをしていたら、突然、ふとももが痛い!ふくらはぎが痛い!ってなった経験のある人は結構いると思います。
ある程度年を取ってくれば、日常生活上でも(^^)
そして、その痛くなる原因もいろいろあるのですが、〝肉離れ〟って言葉、よく耳にしますよね?
肉離れ・・・・肉が離れる?
これって、どういう状態?
それでは、肉離れについて、あれこれ書いていきたいと思います。
●応急処置や治療期間などについてはコチラ
⇒ 肉離れにマッサージ|応急処置|完治までの期間|クセになる?
目次
肉離れってそもそも何?
〝肉離れ〟・・・昔からよく耳にしたことのあるケガの名前ですが、それは、いったいどういうケガなのでしょうか?
簡単に言うと肉離れとは、急激に筋肉が収縮したことによって起こる、筋肉の損傷や断裂です。
スポーツをしている最中に起こりやすく、筋肉に急に強い収縮力がはたらいた時などに、自分の筋力に耐えきれなくなって筋組織を損傷します。
ひどい場合だと、ブツッ!と音が聞こえることもあります。
肉離れの診断は一般的には手で触れて行い、一点に痛みがあり、重傷だとへこみも確認できます。
筋肉の損傷には、程度により筋間損傷、部分断裂、完全断裂などに分けることが出来、症状や完治までの期間などもピンキリで、以下のような分類もあります。
何をもって〝肉離れ〟を言うかは、医学用語でもありませんので、医師によってもまちまちですが、以下のⅡ度からを一般に肉離れと呼びます。
筋繊維の断裂は認められないが、筋の伸長により筋細胞の破壊がみられるもの(筋が引き伸ばされた状態)。
また、筋繊維、筋周膜には変化はなく筋間損傷が主なもの。
筋力や可動域制限をきたすことは少ないが、自動あるいは他動運動の際に損傷部に不快感や違和感、疼痛がある。
部分断裂損傷であり、一般には肉離れと呼ばれ、完全には断裂していないもの。圧痛と腫脹がみられ、筋収縮は可能であるが、疼痛の為収縮させられないことがある。
局所に陥凹を確認できるものもある。
完全に断裂しているもの。
筋腹間に陥凹があり、強い圧痛が出現し、断裂端は縮み腫瘤を形成する。
筋の収縮はみられない。
受傷後24時間前後に損傷部より末梢に皮下出血斑がみられることがある。
スポーツ現場を例にとると、筋繊維が一度にまとまって断裂することは少なく、肉離れを繰り返した後に起こる事が多いと考えられている。
筋肉痛や捻挫は肉離れではありません
よく肉離れと筋肉痛がごっちゃになっている人がいますが、ちょっと違います。
筋肉痛は肉離れのように筋が断裂したりするものではないので急激に痛みは発生しません。
また、その症状も肉離れと比べれば全然軽いものです。
〝腓返り(こむらがえり)〟や〝足が攣る〟といった症状も肉離れ混同している方もいますが、これらは全く異なる状態で、筋肉の痙攣によって起こるものです。
また、腱や靱帯の損傷も、肉離れとは全然違います。
〝腱〟というのは、骨格筋と骨を繋ぐ組織のことで、〝靱帯〟というのは、骨と骨とを繋ぐ組織です。
靱帯を損傷するのが捻挫です。
肉離れだとどんな症状が出るの?
典型的なものはスポーツをしているときに、 大腿部(ふともも)やふくらはぎ に生じます。
体重をかけたり動かすと痛むので、通常の歩行が出来なくなります
断裂の程度が酷い場合は、内出血が起こりますが、肉離れでも軽度であれば、内出血もなく普通に歩行出来る場合もあります。
そして、肉離れも急性期は炎症が起こっていますので、腫れる場合があります。
酷い場合は肉離れを起こした瞬間に〝ブチッ〟何かが切れるような音が聞こえることもあり、その直後から痛みのため、満足に動けなくなります。
痛みの種類は、急にピンポイントでやってくる感じですが、その日のうちに痛みは増してくることが多いです。
そして、筋肉は硬くなっています。
肉離れの原因はどんなことが考えられる?
やはり暖かいときよりも寒いときに起こりやすいです。
従って、寒い時期に急激に運動をすると肉離れを起こす確率は高まります。
満足にウオーミングアップを行なわないことは、とても危険なのです。
普段から身体を動かしていない人が急に運動をすると、やはり肉離れを起こす可能性が多くなりますが、普段、運動をしている人でも同じ事が言えます。
寒さの他、大きな要因となるのは、身体が硬いことです。
筋肉の柔軟性の低下だけでなく、筋力低下も原因となります。
また、ウオーミングアップとしてストレッチを行っているときに肉離れになることもあります。
筋肉が冷えている状態での強い不可をかけたストレッチは逆に危険です。
運動前は、伸ばすことよりも身体を温めること、筋肉を温めることが重要 なのです。
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