〝スキニージーンズ〟
脚にピッタリとフィットし
ラインがくっきりと分かるタイトなジーンズで
その細身で美しいシルエットが魅力です
このスキニージーンズ
英王室のキャサリン妃がよく履いていることで
流行に火が付いたらしいですが(知らんかったけど^^;)
これを履くことによって
人生を棒に振ってしまう可能性もある危険性が発覚です(*゚Д゚)
目次
スキニージーンズに筋肉損傷や神経障害を起こす危険性が!?
イギリスの医学誌に
スキニージーンズを履いて
長時間しゃがんでいると
筋肉や神経に障害が起き
歩行困難になるという
衝撃の論文が発表されました
この論文には35歳の女性の症例が取り上げられていています
詳細は、この女性がスキニージーンズを履いて
家族の引っ越しを手伝っていた際に
食器棚から物を取り出すために数時間しゃがみ続けていました
すると、夜になって自宅に帰る途中
足の感覚が麻痺し、つまずいて転倒、そのまま動けなくなった という事です
彼女はすぐに病院に運ばれましたが
両足のふくらはぎは、ジーンズを切断しなければ脱がせなれないほど腫れ上がり
血液が循環せず、膝から下の感覚は無くなり
足首や指を動かせなくなっていました
幸い、この女性は手当てが早かったため大事に至りませんでしたが
それでも、元通り歩けるようになるまで4日もかかったそうです
すぐに病院で治療していなければ
この女性は、一生、歩行に支障をきたす神経障害に陥っており
更に、筋肉の損傷は腎臓の損傷につながる可能性もあったとのことです
いったい、これはどういった理由で起こるのでしょうか?
誰にでも有り得ることなのでしょうか?
実はこの女性には
スキニージーンズを履いた窮屈な状態で長時間しゃがんでいたことで起こった
〝コンパートメント症候群〟という診断が下っています
下腿コンパートメント症候群とは?
〝コンパートメント症候群〟とは何なのでしょうか?
まず、〝コンパートメント〟とは〝区画〟という意味があります
腕や脚の筋・血管・神経は
骨・筋膜・骨間膜に囲まれて一つのまとまった形をしており
ここで言うコンパートメントは、この区画のことを差し
下腿(膝から足首まで)には筋膜に囲まれた4つのコンパートメント があります
このコンパートメント内に、大きな衝撃などで出血が起きると内圧が上昇し
細動脈を圧迫、あるいは閉塞し
筋肉や神経に血液が送れなくなり、循環不全が生じます
すると、筋肉や腱や神経組織は壊死状態となり
この状態が続くと、元に戻らなくなってしまうのです
スキニージーンズを履いて、長時間しゃがむなどすることで起こる
コンパートメント症候群は、下腿コンパートメント症候群になりますが
当然、大きな衝撃を受けて起こる分けではありません
脚への締め付けの強いスキニージーンズを履いた上に
長時間しゃがんだままでいる事などが重なり
圧迫され、血液の循環不全が起こり
筋肉や神経が壊死 してしまうという事なんですね
当然これは、締め付けの度合いにもよるでしょうし
履いている時間、しゃがむなどの他の要因にも影響されるでしょう
しかし、締め付けの強すぎるスキニージーンズを履いていれば
特にしゃがむなどの付加的要素がなくても
同様の事は起こってしまうかもしれません
慢性コンパートメント症候群
上でご紹介したコンパートメント症候群は
急性コンパートメント症候群というものなのですが、実は
慢性コンパートメント症候群というものもあるんです
慢性コンパートメント症候群は、労作性コンパートメント症候群ともいい
同じ動作を繰り返す運動などで発症しやすくなります
年齢的には40歳以下の人によく起こり
マラソンなど陸上競技全般、水泳、テニス、サッカーなどの運動で
発症リスクが高くなっています
また、頻繁に激しいトレーニングをしていると発症する可能性は高まります
はっきりとはしてないようなのですが
痛みやけいれんは
運動を止めて30分くらいで消失する事が一般的ですが
原因になる活動を続けると
運動を止めた後でも痛みが長時間続く傾向にあります
下腿コンパートメント症候群の予防法
〝下腿コンパートメント症候群〟の予防には
下腿三頭筋のストレッチが有効 です
特に運動前に入念なストレッチをすることで
筋肉の急激な炎症を防ぐことができます
また、下腿(膝から足首)に大きな負担がかからないよう
意識して運動することでも予防効果があります
症状が軽度の場合は
急性型の場合は組織が壊死すると再生ができないため
迅速な処置が必要となるため、直ちに病院にかかる必要があります
スキニージーンズを原因とするコンパートメント症候群ですが
これは、スキニージーンズを履かないという選択肢が一番です
しかし、どうしても履きたい場合は
締め付けの強すぎないもの
そして、伸びの無いハードな素材ではなく
良く伸びるストレッチ素材を選ぶのが良いでしょう
そして、しゃがむなど
脚を圧迫するような姿勢を長時間取らないように気を付けることです