少し前にこんなことがありました。
うちの子供が熱を出して39度くらいになりました。
高熱は2日程で引いたのですが、その後36度半ば~37度程を3~4日推移しています。
36度代半ばから37度だったら平熱では?と思われるかもしれませんが、うちの子の平熱は35.4~35.6度ってところです。
いわゆる低体温ってやつですね。
だから、熱が出たときは普通のプラス1度くらいで考えています。
それにしても、一向にこの熱が下がりません。
けど、本人は至って元気です。
アレ(´・ω・`)?
そんなとき、知り合いから思いもよらない言葉が!
「子供は平熱上がるからね~(^^)」
「ホ、ホンマでっか?∑(°口°๑)」
目次
子供の平熱は上がることがありますか?
結論から言ってしまいますと、 子供の平熱が上がることはよくあります 。
特に体調が悪くなければ毎日体温は測りませんよね?
普段、余り体調をくずさない子が久しぶりに熱を出した。
しばらくして熱は引いてきたが、どうも下がりきらない。
このような場合は、 以前、熱を測ってから結構月日が経っている事が多い です。
けれど、ほんとに平熱が上がったのかどうかは、しばらく熱を測り続けなければ分かりません。
また、体温の測り方にもポイントがあります。
そもそも、体温計が変われば、計測される体温は違ってくると思ってください。
その理由には体温計の個体誤差もあるかもしれませんが、一番は測る部位による違いです。
体温をご家庭で測定する場合、昔ながらの〝脇〟で測る体温計の他〝耳〟や〝口〟で測るタイプも多いです。
同じ人が同時に計測しても、脇と耳では1℃も違うなんてことも結構あるんですよ。
そもそも体温は、外気の影響を受けない深部体温(=直腸温)が一番正確なようです。直腸・・つまり、肛門に体温計をさして測る体温です。
とにかく、 〝測る部位が違えば体温は違う〟 と覚えておいてください。
あとは、測り方の違いですね。
同じ体温計を使っていても、以前と今とで測り方が違えば、結果が違ってきます。
例えば、ワキ式での体温計だと、ワキのくぼみの中央に体温計の先端を当て、体温計の先を下から上にむけて、押し上げるようにはさみます。
そして、体温計が真下から30度くらいにの角度で前になるようにしてワキをしっかり閉じます。
ワキが密閉されるようにしっかり閉じ、肘をわき腹に密着させます。
手のひらを上向きにすると、ワキがしまります。
この状態で、水銀体温計や実測式の体温計は10 分以上、予測式の電子体温計なら電子音がなるまで待ちます。
1日の時間帯によっても体温は変わります。
活動する日中に体温は高くなります。
昼頃から夕方頃までが一番高く維持され、眠ると急降下し、目覚める前が一番低いですね。
従って、寝ている間を除けば、日中に測るのが一番高く、起き抜けが一番低くなり、その差は1度程度もあります。
また、運動後や入浴後、食後も体温は上がっていますので、その後30分程度は検温には向かないでしょう。
先ほども言いましたがが、外気温によっても体温は変わります。
体温を測るということは、本来的には体内の温度を測るということです。
しかし外気に接する皮膚表面は、季節や環境等による外気温の影響を受けるので、外気に影響を受けにくい体内の温度を測るのがベストなんです。
ワキの温度は〝体の表面の温度〟ではありますが、しっかり閉じ込めることで体の内部の温度が反映されて温まるという理屈で検温する部位になってるんですね。
この完全に温まったときの温度を平衡温といいます。
平衡温に達するには、やはり脇を閉じてから10分以上も掛かります。
しかし、今の体温計は、多数の体温上昇データを独自のアルゴリズムで解析し、10分後の平衡温がどのくらいになるのかを、短時間に演算してくたりします!
したがって、わずか20秒程で平衡温を測定することができるんですね。
それなら、お子さんでも気軽に検温できますね。
そんな電子体温計の代表がコレ
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無ければ、ご家庭に1つは欲しいところです。
一度、同じ条件下で2週間程、お子さんの体温を測り続けてみてはどうでしょうか?
それで平熱が把握できます。
そして、熱っぽいときに計測する場合も同じ条件下で計測すれば、普段、つまり平熱とどれくらい違うか正確に分かりますね。
子供の平熱が上昇する理由
子供の平熱が上がるがあるってことは分かりましたが、それではその理由は何なのでしょうか?
ずっとうちの子は低体温だな~って思っていたのに、あるとき測ると36度後半で、そのままその熱は下がらないということはホントよくあるようです。
うちもそうでしたし。
これは、病気でも何でもなくて、子供の普段の体温、つまり平熱が上がった結果ということが多いです。
平熱が上がる・・・つまり普段の体温が高くなる事は、その子の 免疫力が高くなる ので良いことなのです。
それでは、何故、低体温気味だった子供の平熱が、あるとき上がっていくのでしょうか?
これは、年齢と共にということもあるのですが、特に何かスポーツを始めたりして基礎代謝が上がったりすると、低体温気味であった平熱が上がって正常な体温となることが多いようです。
心当たりありませんか?
そう言われてみれば、うちもスポーツを始めて2年くらいたったときのことでした。それまでの2年間は、熱をおそらく測ったこともないくらい病気をしていなくて、久しぶりに熱が出て、その熱が何故かいつまでたっても36度後半よりも下がらず、けど本人しんどそうでもなくて、何なんやろ~って思ったのでした。
また、小さいお子さんであれば、大人より体温調整がうまくできないので、暑くなれば平熱も多少上がるそうです。
それによって、37度を越す事も珍しくなく、基本的に、平熱の範囲内とされる37.5度以下であれば、夏場は平熱だと判断するのもありな感じです。
そう、つまり季節によっても平熱は変わるのです(・з・)ノ
特に皮膚上で測る、ワキ下だったらその傾向は大きいかもですね。
夏場なんかは、エアコンをかけてしばらくしてから測ると、体温が下がっていることもあるようです。
微熱って何度から?
上述したように、子どもの微熱が続いていたと思っていたのは、実は平熱が上がっていて万々歳だったってことは良くあります。
けど、そもそも微熱とはどれくらいのことを言うのでしょうか?
医学の臨床においては 〝発熱〟とは37.5度以上 のものを指します。
これは、感染症法で37.5度以上の場合を〝発熱〟と定義しているからかと思われます。
そして、人間の体力や基礎体温の違いなどの理由により程度に差はあるものの、概ね次のように傾向が現れるようです。
微熱以外についても、合わせて記載しておきますね。
上記のような熱の定義なのですが、ワキ下で測った日本人の7割くらいの人(10歳~50歳)の体温は36.6度~37.2度の間にあるようで、平均は36.89度だそうです。
皆さんのイメージよりも少し高いのではないでしょうか?
〝平熱〟にも個人差がありますが、37度という一般に微熱があると感じるラインは平熱である人も多いということです。
これは、しっかり計測出来ていないといった理由もありますので、一般的にはもう少し平熱のラインが下がって36度台前半が平均なのではないかと思います。
ただ、何度もいいますが、平熱は人によって違います。
まずは、お子さんの平熱を把握し、それよりも0.5度ほど高ければ微熱かもしれないと考えて良いのではないでしょうか。
コメント
はじめまして。
こちらのサイトを拝見して、目からウロコでしたのでコメントしました。
ここ数日、小2の息子が久々に体調を崩し、36度後半からマックス37.4度。
インフルは三回も陰性。
途中軽く吐き気があったので胃腸炎と診断されました。
吐き気はすぐに収まり、顔色は良く元気、機嫌もよく、食欲も出てきました。
が!
熱だけが変わらないのです。平均36.9度とういところでしょうか。
胃腸炎でも熱は出ますし、バイキンが抜けきってないのかな?等と色々考えていたところ
こちらのサイトに出会いました。
ものすごく心当たりがあります。
水泳を初めて一年半。
以前は咳の風邪をよく引いていましたが、
めったに風邪を引くことがなくなり、丈夫になったなぁ、と思っていたのです。
免疫力が上がって、平熱が上がったのであれば嬉しいし、心配し過ぎることはないのではないか?
と思わされました。
ここ数日、心配の種だったのでちょっとホッとしました。
様子を見つつ、すばらく計測を続けてみようと思います。
ありがとうございました
by happapi 2016-03-06
>happapiさん
コメントありがとうございます(^^)
そうですね、しばらく同じ条件下で体温を計りつつ、お子さんの様子を気にしてあげるのが一番だと思います。
計った体温の推移は、何かメモにでも残し、後々分かる形で取っておくのも良いかと思います。
by sanmon 2016-03-07