アタマジラミは過去の伝染病ではありません!?
近年は増加の一途を辿っており、とっても身近なものなんです。
今日はアタマジラミが発生したら学校への報告はどうするのかなどの周辺情報を書いていきます。
アタマジラミの基本的な情報はコチラをご覧ください
⇒ アタマジラミ?感染経路は?病院は?専用くしで!洗濯とかは?
目次
アタマジラミが発生したら学校へ報告すべき?
学校保健安全法施行規則に〝学校感染症〟というものが規定されていて第一種から第三種の3つに分類されています。
そしてアタマジラミは、そのうちの第三種に該当しています。
第三種感染症は、病状により学校医その他の医師において伝染のおそれがないと認められるまでは出席停止となるのですが、アタマジラミは文部省が作成した参考資料によれば通常出席停止の必要はないと考えられる伝染病として例示されています。
しかし、学校で流行った場合にその流行を防ぐため、必要があれば校長が学校医の意見を聞き、第三種の伝染病としての措置を講ずることができる、つまり出席停止の措置をとることも可能となっています。
ただ、出席停止とはならなくても他の生徒などに感染させる可能性は十分ありますし、注意をすれば拡散も防止出来ますので、まずは担任の先生に報告し、学校側の指示を受けましょう。
しかし、アタマジラミに感染したことを報告すると、アタマジラミが原因で我が子がイジメられるんじゃないかと心配の親御さんもおられるかと思います。
通常は報告すると集団感染を防ぐための手紙等が配付されますが、その際は誰が感染しているかなどは明らかにされず、感染しないための注意や感染した際の対応方法などが記載されるぐらいです。
そして、アタマジラミは不潔が原因でないといった事もおそらくアナウンスされるでしょう。
学校だけではなく、一緒によく遊ぶ友達の親御さんにもお知らせしておくべきですね。
アタマジラミは大人も感染するの?
アタマジラミは〝子どもにうつるもの〟ってイメージは少なからずありますが、もちろん大人にもうつります。
知らぬ間に家族全員の頭にやつらが君臨していることもあるのです。
しかし、大人は子供に比べると確かに感染はしにくいようです。
それは、子供のように頭をくっ付けるような遊びをしませんし、集団生活の中でプールに入ったりする機会も少ないですし、一緒にお昼寝をすることなんてほぼありません。
そして、きちんと自分で頭を洗えるのも大きな理由とされています。
その 感染率は子供90%に対し大人は10% だそうです。
アタマジラミはまつ毛やまゆ毛にもうつる?
アタマジラミは人間の頭でしか棲息出来ないはずですが、実は 眼科でたまに症例報告がある ようです。
頭の方はほぼ駆除できていたはずだが、よくよく見るとまつ毛に卵のようなものがあり、生え際には成虫がしっかりこびりついていたなんて話もあります。
まつ毛やまゆ毛にアタマジラミの感染があれば、頭よりは発見は容易な感じがしますが、ピンセットで除去する作業になるので、まつ毛だと病院に行くなら皮膚科でなく眼科の方が良いかもしれません。
そのときは事前に病院に問い合わせてみましょう。
アタマジラミの卵にクリソツなヘアーキャストって何?
アタマジラミだと早とちりしないよう気をつけなくてはいけないのが、〝ヘアーキャスト〟です。
ヘアーキャストはアタマジラミの卵と確かによく似てはいるのですが、全くの別物で、何の卵でもなく髪のキューティクルがはがれて髪の毛に引っかかっているものなんです。
〝キャスト〟とは鞘のこと、ヘアーキャストで髪の鞘ですね。
ヘアーキャストの色は白く、髪にちくわ状に巻きついています。
アタマジラミのの卵も白っぽいですがクリーム色がかっていて、髪の毛に斜め向きで付着しています。
ただ、見た目が似ているから間違いやすいのであって、なかなか 並べて比べてみないと分かりにくい でしょう。
そこで、簡単にアタマジラミの卵とヘアーキャストを見分ける方法です。
指の腹でつまんで引っ張るだけでスッと簡単に取れればヘアーキャスト 、しっかりくっついていて強く爪で挟んで引っ張らないと取れないのはアタマジラミの卵です。
ヘアーキャストはもちろんうつりません(^^)