平成30年は1月8日が成人の日。
大分早い日程ですね。
二十歳になったら日本では成人・・・つまり一人前の大人と世間からも見られるということです。
そう、二十歳になったら今まで出来なかったこと、禁止されていたことが色々出来るようになります!
ただ、反対に色んな義務や責任が生じてくるのも二十歳です。
それでは、どんな事が出来るようになり、どんな制約が外れ、どんな義務が生じてくるのか見て行きましょう(^_^)/~
●民法改正で2022年4月1日から18歳で成人となります
⇒ 18歳で成人 高3で大人?何が変わる?酒 煙草 ギャンブルに成人式は?
目次
20歳になったらできる事って何がある?これで大人の仲間入り!?
酒と煙草
今まで禁止されていたけど、20歳になったら許される事として思いつく筆頭は、やはりお酒と煙草(たばこ)でしょう。
まぁ、20歳にならなくても飲む人は飲むし吸う人は吸いますが、法律的にOKになるのが20歳なんです。
ただ、おおっぴらに飲めるってことで、成人式でガンガン飲んで、粗相をやらかす風景なんてのも数年前にはよくニュースで流れていましたが、成人式の日にはまだ誕生日が来ていない早生まれの人達はまだ19歳なんですよね~。
成人式後の飲み会なんてのもあるかもですが、20歳になった人は20歳だからとハメを外しすぎないように、そして まだ19歳の人は、成人式を終えてもまだ成人にはなっていない という事を肝に銘じておきましょうね~。
20歳になったら出来ることは何も酒とダバコだけではありません。
他に出来ることをざっとあげていきますね。
公営ギャンブル(競馬・競輪・競艇・オートレース)
競馬を代表する公営競技、つまり国主導のギャンブルで遊ぶことが出来るようになります。
サラブレットの競争にお金を賭ける競馬は世間一般にも有名なところですが、自転車レースの競輪、モーターボートレースの競艇、オートバイレースのオートレースなんてのもあるんです。
これらの投票権、つまり馬なら馬券を購入して賭けることが出来るんです。
どれも、家族に迷惑をかけたり、人生狂わすほどにハマってしまっては最悪ですが、遊びでタマにやるにはどれも楽しいもんですよ(^^)
親の同意なく結婚
男性は18歳、女性は16歳で結婚出来ますが、これには親の同意が必要です。
この場合の親とは、民法上原則として父母なのですが、もし父か母どちらかが反対しても、どちらかが同意すれば結婚は出来ます。
しかし、父母ともに同意無しに婚姻届を出した場合、受理はされても、後に父母が取り消すことが出来ます。
後の取り消しされなければ、婚姻は有効に成立したことになります。
これが、20歳になることで、晴れて親は全く関係なく結婚出来ることになるのです。
ちなみに、未成年が親の同意を得て婚姻をした場合、年齢は20歳に達していなくても成人と見なされます。
親の同意なく契約
世の中には様々な契約があります。
親の同意がなくても契約することは出来るのですが、婚姻と同様、親の同意の無い契約は、後で親が取り消すことが出来るのです。
様々な契約、20歳あたりで係わってきそうなものとしては、例えばローンの契約や家の賃貸契約などがありますが、未成年だけの契約だと、相手はいつ取り消されるか分かりませんので、親の同意のない契約は締結しません。
しかし、20歳になったことで、親の取消し権がなくなりますので、年齢による契約の制限が無くなるということなのです。
10年のパスポート申請
パスポートの有効期限は5年のものと10年のものがあります。
成人になっていない場合は5年のパスポートしか申請できないのですが、20歳になると10年と5年どちらでも申請出来るようになります。
中型自動車免許の取得
運転免許にはいろんな種類があります。
車は18歳から、二輪は16歳からというのは大抵の人がご存じですが、中型自動車免許は20歳以上で初めて取得することが出来ます。
これは、普通免許を取得して2年経っていないと取る事が出来ないので20歳以上なんですね。
だから、20歳になったら誰でも取れる訳ではありません。
中型自動車とは、現行法では以下のいずれかに該当する車です。
● 車両総重量5,000kg以上11,000kg未満
● 最大積載量3,000kg以上6,500kg未満
● 乗車定員11人以上29人以下
一般的には4トントラックやマイクロバスが運転出来るようになるって感覚ですね。
ちなみに、平成29年3月12日に新設された準中型自動車免許は18歳から取得可能です。
選挙権?
長らく日本では、選挙権を持つのは20歳になってからでした。
しかし、平成28年(2016年)に18歳から選挙権を取得出来るようになりました。
●選挙権について詳しくはコチラをどうぞ。
⇒ 18歳選挙権成立|なぜ引き下げ?成人になる?世界の年齢(選挙権・成人)
成人になったら無くなる制約と生じる義務
無くなる制約っていうのは、既に触れましたが、いろいろ禁止されていた事が出来るようになったり、契約などで親の同意が必要なくなったりすることです。
未成年の間は、どんなにしっかりしていても、自立していても、結局は親の同意なしに自分で勝手に物事を進めていくこにどうしても制限がありましたが、20歳になれば、自分の意思で、何でも進めていく事が世間的に可能になります。
しかし、制約がなくなるという反面、自分自身にいろんな義務が生じ、責任を取らなければならなくなると言うことです。
親に内緒で、何か大きな契約をしてしまし、それが半分騙されたような内容であったとしても、自分でケツを拭かなければならないということです。
少年法から刑法へ、そして実名報道へ。
責任という面では、何かやらかしてしまった場合、つまり犯罪を行った場合、今までは少年法という法律で裁かれていたのが、20歳になれば大人ですので、刑法によって裁かれることになります。
つまり、 同じ犯罪でも19歳より20歳の方が厳しく扱われる ということです。
それと、報道されるような犯罪の場合は、今までは少年Aなどとされていたところが、実名で報道されてしまう事になります。
裁判員に選任
裁判員裁判の裁判員に選ばれる可能性があります。
裁判員裁判とは、抽選で選ばれた一般市民が裁判員となり、裁判官と一緒に刑事事件の被告人が有罪か無罪か、有罪であればどれくらいの刑を課すべきかを決める裁判の事です。
国民年金の支払い義務
〝二十歳になったら国民年金!〟よく聞くフレーズですよね。
つまり、20歳になったら国民年金の支払義務が発生するんです。
ちなみに、現在の月々の支払い額は16,900円。
これは、誰でも同額です。
しかし、既に社会に出て働いていて、会社から厚生年金に加入している場合は関係ありません。
しかし、会社を辞めたら国民年金に加入することになります。
ただ、学生の場合は納付の特例がありますし、収入が少ない場合は免除の制度もありますので、支払えない場合でもほったらかしにしないようにしましょう。
税金や健康保険も二十歳になれば?
20歳になったら税金を払わないといけない、20歳になったら健康保険の保険料を払わないといけない・・・・などと思っている未成年は意外といるようです。
しかし税金は収入に対して、資産の所有に対して、取り引きに対してなどで発生しますが、年齢によって発生するものはありません。
ちなみに、子供でも100均で商品を一つ買えば108円を払います。
この108円のうち8円は消費税ですので、子供でも税金を払っていることになります。
まぁ、その108円は自分で稼いだお金ではないでしょうけど・・・。
健康保険の保険料は親に扶養されている状態であれば、親の保険を使えます。
10歳でも20歳でも30歳でも同じ事です。
そして、20歳になっていなくても会社で働き社会保険の加入義務が生じれば、自分で会社から健康保険に加入することになります。
ここらへんは、おそらく国民年金の支払いとごっちゃになっているのでしょう。
●社会保険について詳しくは、↓ の記事が分かりやすいです。
⇒ パート主婦の106万円の壁を分かり易く正確に|130万円と103万円