2015年9月28日、約1ヶ月前の石垣島の71メートルに続いて、立て続けでの記録です。
猛烈になった台風21号により与那国島で最大瞬間風速81.1メートルを記録しました。
目次
最大瞬間風速81.1mは与那国島観測史上最大
八重山列島一帯を暴風域に巻き込んだ台風21号が、冒頭で触れましたように、与那国島で81.1メートルとういとんでもない最大瞬間風速を記録しました。
与那国島は石垣島から124kmほど西に位置する日本最西端の島です。
暴風吹き荒れる与那国島で、81.1mの最大瞬間風速を記録したのは今日、9月28日(月)午後3時41分のことでした。
これは、1957年の観測開始以来、与那国島最大となり、また全国的にも観測史上4位の風速です。
といいましても、全国での観測史上1位は富士山測候所(山頂)のデータですので、人が住んでいる場所で言えば実質3位になります。
平地で、観測史上最も強い最大瞬間風速を観測したのは、1966年9月5日に同じく先島諸島内の東側、宮古列島の宮古島で観測された85.3m、その次が1961年9月16日の第二室戸台風で、高知県は室戸岬で観測された84.5メートルです。
今日の与那国島の81.1mは、観測史上全国4番目、平地だけで言えば3番目となる強さなのでした。
ちなみに、与那国島の過去最大は1994年8月7日に記録した70.2メートルでした。
我が国の最大瞬間風速ベスト10更新
1ヶ月ちょっと前の8月23日に、台風15号によって同じく八重山列島内の石垣島で観測史上最大の風速71.0mの最大瞬間風速が記録されたのが記憶に新しいところです。
立て続けに沖縄の先島諸島内で観測史上最大風速が記録されましたので、更新された日本国内の最大瞬間風速ベスト10を掲載しておきます。
1966年9月25日観測
※この記録は旧富士山測候所による観測データで現在は観測していません。
1966年9月5日観測
※平地部での国内最大瞬間風速で、台風18号によって観測された。
1961年9月16日観測
※台風の中継といえば室戸岬というくらいよく出てくる場所。この記録はいわゆる第二室戸台風によるもの。
第4位 与那国島(沖縄県)
81.1メートル
2015年9月28日
第5位 名瀬(鹿児島県)
78.9メートル 東南東の風
1970年8月13日
第6位 那覇(沖縄県)
73.6メートル 南の風
1956年9月8日
第7位 宇和島(愛媛県)
72.3メートル 西の風
1964年9月25日
第8位 石垣島(沖縄県)
71.0メートル 南南西の風
2015年8月23日
第9位 西表島(沖縄県)
69.9メートル 北東の風
2006年9月16日
第10位 剣山(徳島県)
69.0メートル 南南東の風
1970年8月21日
※ 同地点の第1位の最大瞬間風速のみで比較
以上、上位10地域のうち1位の富士山と10位の剣山の山頂での観測を除くと、8地域中5地域までが沖縄県となります。
最大瞬間風速81メートルってどんな風?
竜巻などの突風により発生した被害状況から風速を大まかに計測する藤田スケールという分類があります。
風速81.1mだと、この藤田スケールでは風速70~92mのF3という値になります。
F3の想定される被害は、「壁が押し倒され住家が倒壊する。非住家はバラバラになって飛散し、鉄骨づくりでもつぶれる。汽車は転覆し、自動車はもち上げられて飛ばされる。森林の大木でも、大半折れるか倒れるかし、引き抜かれることもある。」とされています。
●風速の定義についてはこちら
⇒日本の最大瞬間風速ベスト10|71mってどんな?瞬間風速と最大風速と平均風速
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