梅雨と言えば6月のイメージを持っているのですが、梅雨が明けたら夏休み的なイメージもあります。
小学校や中学校の夏休みって、ここらでは7月21日あたりからです・・・・・
うん?梅雨ってそんなに長いもんでしたっけ?
梅雨ってだいたい、何月何日から何月何日くらいなん?
よく「平年並みです」とか言うてますけど、「平年」って「どんな年」やねん?とか思ったので調べてみます
今年の梅雨明けが気になる方は、以下でリンクから各地の梅雨明け予想をご覧ください。
沖縄・奄美、九州、四国、中国、近畿、東海、北陸、関東甲信、東北
目次
天気予報でよく聞く平年並みって何?いつの事?
まず、梅雨に限らず天気予報を見ていたら耳にすることが多い
「平年並みでしょう(`・ω・´)」
「平年より早いでしょう(`・ω・´)」
「平年より高めとなります(`・ω・´)」
といった感じで使われる〝平年〟という言葉ですが、そもそも、この平年が何を指すのか、いつのことなのか良くわかりませんよね?
気象学では、ある一定の年月の間の観測地の平均値のことを平年値というそうですが、この〝ある一定の期間〟は1935年に 30年間を平年値の統計期間として10年ごとに更新 することが、世界気象機関の前身である国際気象機関というところが勧告しているそうです。
日本では気象庁が1921年~1950年の期間以降、西暦の末尾が1となる年に10年ごとに更新しています。
例えば現在(2011年から2020年までの10年間)は、2010年統計(1981年から2010年までの30年間の平均値)が平年並みとなるわけなんですね。
((φ( ̄Д ̄ )ホォホォ
だから、例えば今年の2015年から2017年までの3年間が異常気象で、梅雨開けが平年より2ヶ月も遅くなったとしても(ま、そりゃないでしょうが・・・)、今年の平年並みには全く反映されないってことになります。
で、2021年からはその3年間も含めた1991年から2020年までの30年間で統計をとり、平年値を出すことになるのでその直近の異常気象の3年間の梅雨開けも影響してくるというわけです。
ややこしければ、過去30年の平均って感じで覚えておいてください(^^)
ちなみに気象庁の平年値と比べた表現方法は30年間の観測値を並べて・・
●小さい方から10番目までを平年より「低い・少ない」
●11番目から20番目までを「平年並み」
●21番目から30番目までを平年より「高い・多い」
と言うみたいです
梅雨入りと梅雨明けって普通はいつ頃?1ヶ月半も?
さっきお話した平年で言うと梅雨入り、梅雨明けはこんな感じになります。
■梅雨入り・梅雨明けの平年値と平成30年の梅雨入り
地域 | 平年 | 平成30年 |
---|---|---|
沖縄 | 5月09日頃~6月23日頃(46日) | 5月08日頃~ |
奄美 | 5月11日頃~6月29日頃(50日) | 5月07日頃~ |
九州南部 | 5月31日頃~7月14日頃(45日) | |
九州北部 | 6月05日頃~7月19日頃(45日) | |
四国 | 6月05日頃~7月18日頃(44日) | |
中国 | 6月07日頃~7月21日頃(45日) | |
近畿 | 6月07日頃~7月21日頃(45日) | |
東海 | 6月08日頃~7月21日頃(44日) | |
関東甲信 | 6月08日頃~7月21日頃(44日) | |
北陸 | 6月12日頃~7月24日頃(43日) | |
東北南部 | 6月12日頃~7月25日頃(44日) | |
東北北部 | 6月14日頃~7月26日頃(43日) | |
※平成30年の梅雨入り梅雨明けは随時追加していきます |
私の住む近畿地方でいうと平年は6月に入って1週くらいたってから夏休み開始頃までって感じなんで、感覚としてあった梅雨は6月、梅雨が開けたら夏休みってのは、ある程度正しかったということですね(^^)
けど、梅雨の期間って1ヶ月半もあるんですね~
梅雨入りや梅雨開けは誰が決める?
梅雨入り、梅雨明けに関する情報は発表日までの天候経過と1週間先までの見通しをもとに、最終的に気象庁の気象予報部が判断し、発表しています。
少し細かく見てみますと、全国に散らばってある管区気象台ごとに気象予報業務を実施しており、注意報や警報などの場合には、法令によって人命の危険や財産の保護などの観点から、最終的に本庁の気象予報部で判断することになっていて、梅雨入りの場合も注意報に相当するので本庁の気象予報部が判断しているということになります。
ただ、梅雨入り、梅雨明けは発表された時点での予想を含んだ速報値となるので、後日、春から夏にかけての天候経過を検討し、梅雨入り、梅雨明けの日を確定することになります。
確定日が発表されるのは梅雨が終わりきった後の9月に入ってからとなんです。
北海道は梅雨が無いってホント?
北海道にお住まいの方は当然ご存じのことでしょうが、上にまとめている梅雨入り、梅雨明けの情報の所に「あれ?北海道がないやん!」って思われた方もいるかと思います。
そう、 北海道に梅雨はない んです!基本的には・・・
梅雨は梅雨前線が停滞することから起こりますよね?
梅雨前線は、日本の北にあるオホーツク海高気圧と南側にある太平洋高気圧の間にできます。
オホーツク海高気圧からは冷たい風が吹き、太平洋高気圧からは暖かく湿った風が吹き、この2つの風がぶつかり合った所に梅雨前線ができ、上昇気流が起こり、雲ができたくさんの雨を降らせるという仕組みです。
梅雨前線はこの2つの高気圧の勢いによって北に行ったり南に行ったりする のですが、北へは、北海道まではあまり行きません。なので北海道に梅雨はないのです
ただ、ときには太平洋高気圧が頑張りすぎて北海道付近まで近づくこともあります。
そうすると北海道にも梅雨のような雨が続くのですが、これは毎年ある訳でもないので梅雨とは呼ばずに〝えぞ梅雨〟と呼ばれています。