自転車保険なぜ必要?おすすめ加入方法は?選ぶポイントは?

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最近は健康志向が強い人も多く、自転車に乗る人が増えていますよね。
で、今年の6月には道交法が改正され、自転車の違反による有料講習制度が出来たりしました。 
詳しくはコチラ ⇒ 自転車の違反で講習義務化・・・・
そして〝自転車保険に入りましょう〟といった言葉も良く耳にするようになりました。
けど義務じゃないんですよね(兵庫県以外は)

これって、入った方がいいんでしょうか?
そもそも、どうして必要なんでしょうか?
必要なら、どのように自転車保険に入れば良いのでしょうか?
そして、どんな自転車保険があるのでしょうか?

目次

自転車保険なぜ必要?

最近、「自転車保険に入るように!」ってことを良く耳にするようになりました。
これは、「自転車で事故を起こしたときにケガの補償を受けられないと困りますよ!!」って言ってるわけじゃないんです。

 自転車で事故を起こして人にケガを負わせたりしたときに責任が取れますか? という問題なんです。

そう、自転車保険は自転車で事故を起こしたときの自分のケガの補償ではなく、人にケガをさせたとき、何なら人を死なせてしまったときの補償が重要なんです。

もちろん、自身やお子さんのケガの補償があったらそれはそれでいいんですよ。
ただ、最近うるさく言われているのは、自転車事故が急増していることと、自転車事故による賠償額の高額化が原因です。

お子さんが自転車で事故を起こして、1億円近い賠償の支払いを親御さんが命じられたなんてことが出てきています。
普通のご家庭ではとても払いきれませんよね?

1億円ときくと驚かれるかもしれませんが、自動車事故であれば事故の相手がお亡くなりになった場合や、重度の後遺症が残った場合などは普通に命じられる金額です。
今や自動車事故で、将来ある若い人が重度後遺障害を負って介護の必要性が生じた場合などは、1億どころか2億、3億の賠償命令も多く出ている状況ですので、自転車事故での賠償が1億円近くになって高額化しているといっても、もっともっと高額の賠償額を命じられる可能性もあるのです。

事故を起こさないのが最重要ですが、もしものときのためにしっかり賠償が出来るよう備えておく責任が自転車を乗る人、そしてお子さんに自転車を乗らせている親御さんにはあるのです。
ですから、2~3億くらいの賠償が出来る人なのであれば、加入しなくても良いと思います。

ちなみに 兵庫県では今年の秋、平成27年10月1日から自転車保険等への加入が義務付け られます。
ちなみに〝自転車の安全で適正な利用の促進に関する条例〟という条例で、こんな条項です。

自転車の安全で適正な利用の促進に関する条例 抜粋
(自転車損害賠償保険等の加入)
第13条 自転車利用者は、自転車損害賠償保険等(その自転車の利用に係る事故により生じた他人の生命又は身体の損害を填補することができる保険又は共済をいう。以下同じ。)に加入しなければならない。
ただし、当該自転車利用者以外の者により、当該利用に係る自転車損害賠償保険等の加入の措置が講じられているときは、この限りでない。
2 保護者は、その監護する未成年者が自転車を利用するときは、当該利用に係る自転車損害賠償保険等に加入しなければならない。ただし、当該保護者以外の者により、当該利用に係る自転車損害賠償保険等の加入の措置が講じられているときは、この限りでない。
3 事業者は、その事業活動において従業者に自転車を利用させるときは、当該利用に係る自転車損害賠償保険等に加入しなければならない。
今後、兵庫県に追従して義務化を制定する自治体が増えてくるものと思われます。

自転車保険のおすすめ加入方法①自転車屋さんで入る

自転車屋さんで自転車を買えば、防犯登録と同時に自転車保険への加入をお勧めされると思います。
兵庫県では販売業者さんも、購入者の自転車保険等への加入の有無等の確認義務が生じます(今年10/1から)。

自転車屋さんでよくおすすめされる自転車保険はTSマーク付帯保険です。
〝TSマーク〟とは、自転車安全整備士が点検整備した〝普通自転車〟に貼るシールのことで、このTSマークに傷害保険と賠償責任保険が付帯されています。
〝TSマーク〟のTSは、Traffic(交通)Safety(安全)の頭文字です。
ちなみに普通自転車とは「車体の大きさが長さ190cm、幅60cm以下であること、車輪は、2輪または3輪であること。」などの要件で、道路交通法に定められています。

 TSマーク付帯保険は青色TSマーク(第一種)と赤色TSマーク(第2種)の2種類 があり、その料金は保険料ではなく自転車の点検整備を受ける料金となっており、年額で青色1,500円程度、赤色2,000円程度です。

肝心のTSマーク付帯保険の補償内容ですが、赤色TSマークの方が手厚い補償内容になっています。
ちなみに、平成26年10月1日から赤色TSマークの付帯保険の内容が少し手厚く変更されています。

TSマーク 【賠償責任保険】

種類 死亡・重度後遺障害 被害者見舞金
   (1~7級)    (入院15日以上)
青色 限度額1,000万円  無し
赤色 限度額5,000万円  一律10万円

以上のように賠償責任保険は、死亡事故や後遺症の残るような事故の場合、 青色では全く不十分 で(車の自賠責保険より低額)、 赤色でも高額賠償の場合カバーしきれません 
また、 重度でない後遺症の場合はそもそも全く対応しておらず、重度の後遺症になれば金額的に足りない状態に陥りそうな金額設定 ですので、保険の内容としては随分意味がないように思います。
ただ、自転車購入時に同時に入れて手軽なのがいいところ。
TSマーク付帯保険に入るなら赤色にしておきましょう。

また、自身の傷害保険については以下のようにホントに気休め程度です。

TSマーク 【傷害保険】
   
種類 死亡・重度後遺障害 入院15日以上
   (1~4級)     
青色 一律30万円     一律1万円
赤色 一律100万円     一律10万円

ちなみにTSマーク付帯保険は、その自転車に掛けられた保険です。
従って、所有者以外の方でも補償の対象となります。


自転車保険のおすすめ加入方法②自動車保険や火災保険に付ける

自転車保険を付ける意味は、既にお話ししましたように自転車で人をはねてしまったりしてケガを負わせたときなどに賠償するための保険です。
つまり、別に 自転車保険でなくても相手に賠償できる保険であれば良い のです。

でしたら、昔から〝個人賠償責任保険〟というものがいろんな保険に附帯していますので、 まずはそれを確かめましょう 

個人賠償責任保険はよく〝個賠〟といいますが、どんな保険かというと「個人またはその家族が、日常生活誤って他人にケガをさせたり、他人の物を壊したりした場合の損害賠償のための保険」と思っていただければ良いかと思います。
〝日常生活で誤ってケガをさせたり・・・〟となっていますよね。
これは、自転車に限らないってことです。
例えば、お子さんが公園で遊んでいるときに、よその子とぶつかってケガをさせたなんてときにも使えます。

この保険が皆さん車を持っている方なら加入しているであろう自動車保険、家をお持ちなら加入しているであろう火災保険、それに各種共済保険などにも付けられるものが多いです。
金額的にも年額2,000円程度とリーズナブルなのに家族全員この1つの個賠で対応でき、しかも賠償額無制限であったり、制限があっても億超えであったりと結構おすすめ出来ます。

まずは、ご加入の各種保険に問い合わせされるのをおすすめします。
ひょっとしたら 既に加入されているかもしれません 
だとしたら、新たに自転車保険に加入する必要はありませんので。
また、家族に 1つでいいのにいくつも入っている場合も あります。
そんなときは、余分なものは削りましょう。
賠償責任保険は、実損塡補と言って、実際の損害を補償する保険ですので、傷害保険と違ってWで入っていても倍出るわけではありません。
つまり、無意味ということです。

自転車保険のおすすめ加入方法③選ぶポイントは?

ご加入の自動車保険や火災保険が無ければ、自転車保険単体での加入となります。
自転車保険単体の保険を販売している損保会社自体があまりありませんが、以下のところでは取り扱っていました。

三井住友海上火災保険 ネットde保険@さいくる
チューリッヒ保険   スーパー傷害保険Lite + 賠償責任特約
au損害保険     ケガの保険Bycle
NTTドコモ     ドコモサイクル保険
DeNAトラベル   DeNA自転車保険
セブンイレブン    自転車向け保険
イオン保険サービス  イオンの自転車保険
Yahoo      ちょこっと保険自転車プラン

ネット上ですぐ加入申し込みが出来たりコンビニから申し込めたりと、加入時の利便性で対向しているところも多いですね。
けど、やっぱり一番大事なのは補償内容と保険料です。
補償内容は多様化していますので、一概に比較することは出来ませんので、自分にピッタリの無駄のない選択が出来れば最高です。

選ぶ際の大きなポイントは以下のようなことです。

自転車保険選びのポイント

① 加入する保険が相手に賠償するための賠償保険であること
※ 賠償上限額は無制限があればそれが一番ですが最低1億円は欲しいところ
② 自身の傷害保険を重視するかどうか
③ 個人単位か家族単位か
※ 家族で複数人自転車に乗る場合、個人単位でバラバラに入ると割高に
④ 自転車以外の日常生活中の賠償事故も補償されるか
⑤ 示談交渉サービスが付いているかどうか

あと、やはり大事なのは保険料ですね。
月額たった◯百円!と安さを謳っていたりしますが、月額500円だと年額6,000円です。自転車保険としては決して安くはありません。
自転車保険単独の場合は、自動車保険などにつける個人賠償責任保険に比べると割高なことが多いです。

以上のようなことから、何を重要視するかある程度決めた上で、自分にピッタリの保険を探しましょう。
詳細は、それぞれのホームページなどで確認してください。
保険会社名に自転車保険などで検索すれば出てくると思います。

まとめ

  • 自転車保険に入る大きな理由は相手に対する賠償のため
  • 最近は自転車事故が急増中

  • 自転車事故による高額賠償の事例も増えてきている

  • もしものときに賠償が出来るよう備えておく責任は、自転車に乗る人だけでなく子供を自転車に乗らせている親にもある

  • 兵庫県では今年の10月1日から自転車保険への加入が条例で義務化される

  • 自転車屋さんで加入を勧められるのはTSマーク付帯保険は安いが賠償上限額も低い

  • 自動車保険などに付帯する個人賠償責任保険は家族皆が使え、補償的にも保険料的にもおすすめ

  • 単独の自転車保険もいろいろラインナップが出てきており、自分にあったものを選ぶ必要がある
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