小学生のお子さんがサッカーをしているという親御さんは結構いると思います。
親世代が子供のときよりもサッカーをする環境は凄く恵まれてて、サッカー人口はとても増えてますからね。
ということは、子供はサッカーを始めたけど親はサッカーの事は良く知らないってご家庭も多いのではないでしょうか。
小学生でも高学年になってきたらスパイクを履く事が多くなってきます。
で、スパイクを用意するように言われたけど、サッカーのスパイクってどんなものなのか? どんな種類があるのか? どう選べば良いのか?
良く分かんないですよね~┐(´д`)┌
目次
ジュニアサッカーのスパイクの選び方!芝用と土用と人工芝用
小学生のサッカーのグランドを言えば土であるものと思いがちですが、今では人工芝はおろか天然の芝で試合が出来る機会も非常に多くなってきています。
特に人工芝のグランウンドは増えてきています。
ところでサッカースパイクにはその形状によって、土、天然芝、人工芝といったピッチによって向き不向きがあるのをご存じですか?
メーカーによって多少の違いはありますが、スパイクの対応グランドの分類は、以下のような感じです。
スパイクのモデル表記に以下の記号が含まれているのも結構ありますよ。
天然芝用
雨でぬかるんだ柔らかい土用
● FG(ファームグラウンド)
乾いた天然芝用
柔らかい土用
● HG(ハードグラウンド)
硬く乾いた土用
● MG(マルチグラウンド)
硬い土用
毛足の長いロングパイル人工芝用
● AG(アーティフィシャルターフグラウンド)
毛足の長いロングパイル人工芝用
● TF(ターフ)
硬く乾いた土用
毛足の短いショートパイル人工芝用
● IN(インドア)
体育館などの屋内ピッチ用
スパイクのスタッドの数
一般的にスタッドの数が多いほど硬いピッチ用で、逆に少ないと柔らかいピッチ用となります。
スタッドの数は10~14だと多めで、6~8くらいだと少なめと言えるでしょう。
IN(インドア)はそもそもスパイクではないので、ここでは気にしないでください。
固定式と取り替え式
大きなポイントとして、スパイクのスタッドは固定式と取り替え式があります。
取り替え式スタッドのスパイクは、スタッドの本数が少なくなってて、ピッチの状態によってスタッドを付け替えて使用出来るんですね。
スタッドの本数調整で1つ1つのスタッドに掛かる力を大きくして柔らかいピッチにしっかりと食い込むようになります。
ジュニアサッカーでは足も大きくなっていく事ですし、基本的に固定式で良いと思います。
そして、スタッドの数が少ないほど地面との接地面積が少なくなり、一箇所に掛かる衝撃が強くなり、足への負担が大きくなります。
オールラウンドなHGとMG
まだ完成していない身体の小学生は、足への負担の観点からもスタッドの多いタイプが良いでしょう。
そしてHG、MGなどの硬いピッチ用のスパイクは、芝などの柔らかいピッチでは多少滑りやすくはなりますが、基本的にどのピッチでも使用できます。
逆に柔らかいピッチ用のスパイクは硬いピッチではグリップが得られず使いものになりませんし、足への衝撃は相当なもので、ケガの危険性が高まります。
ショートパイル人工芝とロングパイル人工芝
人工芝でプレイする機会が多いなら、人工芝用のスパイクを別に用意しても良いかもしれません。
その際、人工芝は大きく2種類に分かれるので注意しましょう。
1つはフットサルコートなどによくある毛足の短いショートパイル人工芝、そしてもう1つは最近増えてきている毛足の長いロングパイル人工芝です。
ショートパイルは滑りやすいですし、ロングパイルはケガをしやすくなってきます。
サッカーをする小学生のケガは捻挫や靱帯損傷だけではありません。
オスグッドやグロインペインといったサッカー選手に多い ケガを抱えてしまわないためにも スパイク選びも慎重に行いたいものです。
サッカー少年がよく抱える以下の故障の記事も参考にしてください。
オスグッド病、グロインペイン症候群、シーバー病
サッカースパイクのスタッドの形の違い
スタッドの数の話をしましたが、これは丸い形、つまり円柱状のスタッドの話でした。
けど、スタッドの形って丸だけじゃないですよね。
丸型のスタッドは昔からある基本的な形です。
丸型以外の代表的なスタッドの形としては、ブレード型(刃型)と言われるものがあります。
また、その組み合わせのスタッドも存在します。
丸型のスタッドは、全方向からの力をニュートラルに受けることができ、足への負担も少なく、更には耐久性もあります。
ブレード型のスタッドは角があり、グリップ力に優れるので急激な方向転換やストップアンドゴーに向いています。
上記を逆から見ると、丸型のスタッドはブレード型に比べるとグリップ力では劣ります。
そして ブレード型の方が足腰にかかる負担は大きく なります。
天然皮革のサッカースパイクは人工皮革よりも上?
基本的に天然皮革のスパイクは人工皮革のものより高価です。
まぁ、感覚的に分かりますよね。
人工皮革のスパイクは、伸びにくくて縮みにくいといった特徴があります。
つまり、足に馴染みにくいんです。
それに対し、 天然皮革のスパイクは使い込めば使い込むほど足にしっくり馴染んでいきます 。
そりゃ、足に馴染む方がいいに決まってます。
天然皮革の中でもカンガルー皮は、特にしなやかで使い込んでるうちに抜群のフィット感が得られます。
けど、早い子だと小学6年生くらいになってくると、数ヶ月単位でどんどん足のサイズが大きくなっていく子もいます。
そんな時期に天然皮革のスパイクを買って、 せっかく馴染んでもすぐに足が大きくなってサイズが合わない なんてことも・・・
費用もバカにならないので、そんな時期にあえて天然ものを使う必要もないかと個人的には思います。
そして天然皮革の場合は、通気性が良く蒸れにくいですが、水に弱いので雨に濡れると変形してきます。
また、濡れたまま放置しているとカビの原因にもなりますね。
そして型崩れも起こしやすいので、とにかく手入れが必要です。
しっかりと道具管理が出来る子でなければせっかくの高価な天然皮革のスパイクをダメにしてしまいます。
反面、人工皮革のスパイクは通気性が悪くて蒸れやすいですが、型崩れを起こしにくく、水にも強いです。
手入れも天然皮革に比べれば全然楽ですので手間いらずで、何よりお手頃価格で手に入れやすいというメリットがあります。
以上のような理由からも、どちらが上かというのは何を基準に考えるかで違ってきます。
まとめると、 長期にわたって、しっかり手入れをして使えるのであれば 、少々高くても天然皮革のスパイク、そうでなければ人工皮革のスパイクで良いと思います。
サッカースパイクの横幅についてはコチラをご覧ください。
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