車が水没したら保険は効くの?廃車?修理可能?浸水時の走行方法

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2015年(平成27年)9月のの関東と東北南部の豪雨は、各地に大きな災害をもたらしました。
その災害の中で、車が水没してしまったという方も非常に多くいました。
特に、鬼怒川が氾濫した茨城県の常総市では、相当な台数です。

目次

台風や集中豪雨の洪水で車が水没したら車両保険はきくの?

台風や集中豪雨、最近多いゲリラ豪雨、それによる堤防の決壊による河川の氾濫などによる洪水で、大切な愛車が水没してしまった場合、保険は効くのか・・・・。
結論を言うと保険はききます

水没車の補償をしてくれるのはどんな保険?

保険が効くといっても、強制加入の自賠責保険では当然だめです。
自賠責保険は他人にケガを負わしてしまった時などに最低限保障をするための保険です。
上積みの任意保険の加入が必要で、更にその中で車両保険に入っていなければなりません。
車両保険にさえ加入していれば、ほとんどの場合は補償されると思います。

ただし、津波での水没は話が違います。
津波は2011年の東日本大震災であったように、地震が原因で起こるものです。
そして、これは自動車保険では保険金支払いの対象外となります。
理由は、地震由来の災害が発生すると、その規模が甚大になり、保険でカバーしきれなくなるからです。

ちなみに、保険によっては地震や津波で被害を被った場合に一時金が出るような特約もありますが、上限が50万円だったり、全損でないとダメだったりと、余り使い勝手の良い内容とは思えません。
ただ、普段、災害時に水没する危険性の高い場所に車を止めてとくことがあるのであれば、加入を検討されるのが良いかと思います。

車両保険で全損扱い

話は戻りまして車両保険です。
車両保険に入っていれば、水没し修理不能となった場合、あるいは 修理代が保険金額(協定金額)を越えるような場合は、全損扱いとなり保険金満額が支払われる ことになります。

車の大部分が水没してしまえば、物理的に修理は可能でしょうが、実際問題、多額の修理費用がかかるので、全損扱いになるパターンが多いかと思います。

もし、修理可能でも、水没車は後々問題が出てくることが予想出来ますが、保険でその場合に対応してくれるかどうかはあやふやです。
 修理代金が全損扱いになるかどうか微妙な状態で、保険会社から修理するように言われたときは、全損扱いにするよう交渉するのが賢明 です。
もしくは、将来、水没が原因でのトラブルが出たときは保険で面倒を見ることの確約ですね。
ただそれが、本当に水没が原因かどうかの話になってもややこしいので、やっぱりスパッと全損扱いが良いでしょう。

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車が完全水没したら廃車は仕方がないの?

高潮による水没でしたら水は海水です、海水がエンジンやらに浸入し、電気系統が水浸しになると大変です。
今回の常総のように、河川の氾濫の場合は海水ではありませんが、その水害の水は綺麗な真水ではなく、泥水であり汚水なのです。
これは、一筋縄ではいきません。

完全水没していれば、エンジン含め、すべてオーバーホールもしないと行けませんし、電気系統は総取っ替えしなければならないでしょう。
今では、結構な台数にのぼる、ハイブリッド車(HV車)や電気自動車(EV車)などは尚更の事です。
また、シートや床、防音材等の布地に染み付いた臭いは、完全に取りきるのは至難の業です。

そして、物理的に修理可能でも、実際問題、修理代が高くつきすぎますし、修理後も不安が残る状態ですので、廃車にして乗り換えた方が手っ取り早く、安くつくでしょう。
従って、よほどその車に乗り続けたい何かがあるのでなければ、買い替えです。

車が部分水没だったら修理可能?

車が完全に水に浸かってしまったら、もう実質アウトだとしても、それじゃぁ、部分的に浸水してしまった場合はどうでしょうか?

まぁ、そりゃ、どこまで浸かって、どういう状況だったか次第ですよね。

自動車っていうやつは、完全密封されている分けじゃありません。
あちこちに穴が空いてるんで、その穴から泥水が入り込みます。
フロア面を越えての浸水や冠水状態では、エンジンの吸気系にまで水が入り込んでいる可能性が高く、その状態でエンジンが掛かっていれば、まずアウトでしょう。
また、車内にはカーペットやシートなどの布が多く使われていますが、それらが泥水を吸ってものすごい臭いになります。
 車は上からの水には強くても下からの水には弱い んですね。

同じフロア越えでも、エンジンが掛かっていない状態であれば、すぐにバッテリーの端子(マイナス側)を外して、その端子をガムテープなどで保護し、すぐにロードサービスやディーラーなでに連絡し、判断を仰ぎましょう。
この状況なら、比較的簡単に復活する可能性があります。
間違ってもエンジンを掛けたりしないように

フロアまでいかなくても、マフラーの位置を越えていれば、やはりエンジンを掛ければ、残っていた水がエンジンのほうへ逆流しエンジンを潰すかもしれません。
また、タイヤの中心を越えていれば、ハブベアリングに水が入ります。
一応、シールが程されていますが、水は混入して内部が錆びてくるでしょう。

以上からも、タイヤの40%くらいまでの水位なら大丈夫でしょうね。

車が浸水しそうな時の走行方法

車に乗っていたら、急にものすごいゲリラ豪雨が降ってきて、あっという間に道路が冠水し、結構な水位になってきた場合どうすれば良いと思いますか?

そうなる前に、どこかに車を駐車することが出来れば一番ですが、最近の豪雨は、ほんとにあっと言う間です。
そんなとき、もしマフラーの高さまで浸っているようでしたら、その中では決してエンジンの回転を落とさないように走れば、なんとか排気系への逆流は抑えられると思います。
とにかく、アクセルを抜かず、一定のスピードでそこをやりきって下さい。

あと、その状態から抜けてもディスクブレークも効かなくなっているかもしれません。
そんなときは、軽くブレーキペダルを踏んだままにして走行し、水分を摩擦熱で早めに蒸発させてやりましょう。

とりあえず水に浸ってもある程度は走れるのですが、後々、車がダメになりますからね。

ちなみにこんなことも出来てますけど、おそらくこのジムニーは遊び用で、遊んだ後のメンテもしっかりするんだと思います。

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まとめ

  • 台風や豪雨、堤防決壊による河川氾濫などによる洪水には、車両保険が適用される
  • 津波は地震が原因なので、車両保険の対象外

  • 車が完全に水没すれば、物理的に修理可能でも修理費が高すぎて全損扱いにあるパターンが多い

  • 水位がマフラーの高さを超えていれば、エンジンをかけてはいけない

  • 走行中に豪雨により、マフラーをの高さを超える水位の冠水した道路に遭遇したら、その場所はアクセルを抜かず踏み続けなければ、排気系統に水が逆流して、エンジンをダメにする
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