2015年の台風11号は7月18日(土)の午前3時に日本海にて熱帯低気圧に変わりました。
この台風は、過ぎ去ってみれば思っていたよりも風は強くはありませんでしたが、速度が遅かったことも重なり、台風の東側に多くの雨を降らせた雨台風でした。
例年、あまり大きな台風被害を受けることの少ない兵庫県でも、こんなに強い雨が降り続くことは滅多にないというくらい強雨が降り続き、三木市では24時間降水量が観測史上最大の278.0ミリを観測しています。
このような雨台風で、大雨洪水警報が長時間出っぱなしで、非難勧告や避難指示が出た地域も多いと思います。
そして、多くの場所で土砂崩れなどがおき、多くの道で通行止めになりました。
ところで、大雨警報と一緒に〝土砂災害警戒情報〟っていうのが出ていることがありませんか?
これ、何なのか知ってます?
目次
土砂災害警戒情報って警報なの?
土砂災害警戒情報、2015年の台風11号では広い地域に大雨をもたらしたことによって、多くの人が目にし、耳にしました。
警報の表示の仕方は様々かと思うのですが、この〝土砂災害警戒情報〟は大抵、警報の並びに、大雨警報とともにありませんでしたか?
と、いうことは、土砂災害警戒情報というネーミングですが警報の一種なのでしょうか?
土砂災害警戒情報とは、気象庁によると「大雨警報が発表されている状況で、土砂災害発生の危険度がさらに高まったときに、市町村長の非難勧告等の判断を支援するよう、また、住民の自主避難の参考となるよう、対象となる市町村を特定して警戒を呼びかける情報で、都道府県と気象庁が共同で発表している。」とのことです。
そう、つまり 警報ではない んですが、 大雨警報が出た上でないと出ません ので、 大雨警報より危険な状況 と捉えて良いと思います。
ちなみに2000年から土砂災害の危険性が高まったときに、大雨警報の内容を更新して「過去数年間で最も土砂災害の危険性高まっている」という表現で、土砂災害の警戒に対する情報提供が開始され、数年だけ使われていましたが、土砂災害警戒情報はこれと同義です。
土砂災害警戒情報が出たらどうすればいい?
土砂災害警戒区域(※1)や土砂災害危険箇所(※2)に住んでいるのであれば、特に早めの避難が重要で、土砂災害警戒情報を自主避難の一つの参考にするのが良いようです。
ただ、土砂災害警戒情報の発表を市町村が非難勧告を出すひとつの参考としていることから、警戒情報と非難勧告が出るのが同じようなタイミングであることも多いと思われます。
※1 土砂災害警戒区域
土砂災害防止法に基づき指定された区域で、法律に基づいた調査によるもの。
警戒区域と特別警戒区域がある。
※2 土砂災害危険箇所
国土交通省の要請により各都道府県が調査を実施したもので、法的な位置付けはない。
土砂災害警戒区域ってどうやって調べるの?
国交省がハザードマップを出しています。
かなり 細かい地域まで確認することが出来ます ので、お住まいの場所が、土砂災害警戒区域または土砂災害危険箇所に該当するのか確認出来ると思います。
また以下のように区域が指定されており、そこがどう危険なのかが分かるようになっています。
あと、避難所や水位観測所、雨量観測所なども掲載されています。
確認するならコチラ
⇒ http://www.mlit.go.jp/river/sabo/link_dosya_kiken.html
●土砂災害は台風だけでなくゲリラ豪雨でも起こります
⇒ ゲリラ豪雨って何?原因は?|スコールとの違い|夕立との違い
●ゲリラ豪雨の他に、最近はこんな豪雨も多くなってます
⇒ 記録的大雨!線状降水帯
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⇒ 車が水没したら保険は効くの?廃車?修理可能?浸水時の走行方法
●大雨警報について書いてます
⇒ 晴れてるのに大雨警報が解除されない 全く降ってないのに発令された