普段サッカーを見ない人でもワールドカップなどのビッグゲームになれば、サッカー中継を見る人が多くなりますよね。
すると、選手が唾(つば)や痰(たん)をペッペとピッチ上に吐き捨てている行為が目について、非常に汚らしく、そしてマナー違反に感じてしまうようです。
確かに見ていて気持ちの良いものではありませんが、彼らがグラウンドに唾を吐いてしまう理由は何なのでしょうか?
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サッカー選手がグラウンドに唾を吐く理由
サッカー選手がピッチ上で所構わず唾を吐くのは、何も腹が立ったからとか、相手を威嚇するとかそんな理由ではないんですよ(100%ではありませんが・・・)。
もちろん煙草を吸ってるからでもありません。
本格的に激しいスポーツをした事がある人なら分かると思うのですが、サッカーのように長時間、激しく走り回るスポーツでは、口呼吸になり口内が乾きますし、唾液の粘土はあがってしまいます。
サッカーは常に声を出してプレーするスポーツでもあるので余計にそうです。
そうなると口の中は嫌~な状態になりますよね。
口の中がネバネバして結構辛い状況です。
このネバネバした唾を飲み込むと、どうなるでしょうか?
オエッってなります(笑)。
オエッってなるくらい我慢しろやという人もいるかもしれませんが、そんな状態では最高のパフォーマンスは発揮できません。
それを解消するには水などでうがいをするのが一番でしょうが、いちいちそんなことでプレーを止めることは出来ません。
サッカーはインターバルがほとんどなく、常に動き続けるスポーツです。
フリーキックなどのセットプレーでは一時的に試合は止まっていますが、その度にピッチサイドまでうがいをしにいくなんて事も出来ません。
そもそも、水を口に含んでも、唾と一緒にそれを吐きだしたりもします。
また、土のグラウンドなら砂埃で口の中が埃っぽくなりますし、芝のグラウンドででもスライディングや転倒する事の多いサッカーでは芝が口の中に入ったりもします。
激しい衝突により口の中が切れて、血が溜まることだってあるんです。
こんなの仕方ないですよね?
唾吐きだけでなく手鼻をフンッ!て噛むことだってありますよ。
そのままだと呼吸がしにくくなるので、高いパフォーマンスを発揮するためには仕方ないんですよね~。
マナー的にとか、子供の教育的にとか、神聖なグランドにとか、いろいろ意見はありますが、必死でやってる選手は、少しでも自分がプレーしやすいコンディションでやりたい事を分かって頂ければと思います。
サッカーの試合中に唾を吐いたらレッドカードの即退場?
〝唾を吐いたらイエロー、もしくはレッド〟みたいな事を聞いたことがある人もいるかもしれません。
確かにサッカーには〝スピッティング〟という反則があります。
これは唾を吐く行為で、反スポーツマン的な行為としてイエローカードが出されてしまいます。
あまりに酷い場合は、レッドカードの一発退場もありえます。
けど、これは相手選手等に唾を吐きかける行為なので、ピッチ上に唾を吐くのとは全く別物なんです。
相手選手にだけではなく審判などに対して、もしくは味方の選手に対してでも同じことです。
ちなみにスピッティングの反則の後は、相手チームの直接フリーキックで試合再開となります。
サッカー以外のスポーツでも唾を吐く?
野球 メジャーリーグの場合
野球でも唾を吐くシーンは見かけます。
しかし、野球はサッカーのように常にハードに走り回りません。
しかし、唾は吐きます。
ただ、日本よりも圧倒的にメジャーリーガーが多いように見受けられます。
これは、サッカーと同じ理由もあるかもしれませんが、別の2つの理由があります。
1つは〝噛みタバコ〟
噛みタバコとは、火を使わない無煙のタバコで、直接タバコの葉を含む混合物を噛むことで風味を味わい、ニコチンを摂取します・
噛みタバコをやっているときの唾液は、いわば毒のようなもんなので、飲み込まずに吐くことになります。
もう1つは〝ひまわりのタネ〟
メジャーリーガーが好んで食べるおやつにコレがあります。
「ハムスターかっ!」と突っ込みたくなりますが、アメリカでは普通のことで、栄養価が高く、運動時の塩分補給にも適しています。
ただ、このひまわりの種は殻を割って食べるが普通なのですが、口の中で歯や舌を使って殻を割り、その殻はペッと吐き出します。
これが、唾を吐いているように見えるんですね。
ま、唾も一緒に出てるでしょうけど。
ただ、メジャーリーグのベンチはひまわりの種の殻だらけで、目茶苦茶汚いです。
(ノД`)
あとは、日本とアメリカでは、グラウンドに対する考え方が根本的に違うところがありますね。
分かりやすいのは、日本では例えば高校野球での甲子園なんかは、神聖な場所として見られている部分もあり、負けたら土を持って帰る慣習までありますが、アメリカでは球場の土は、ただの土なのでしょう。
屋内スポーツ
屋外のスポーツはサッカーでなくても野球でなくても、結構唾を吐いています。
マラソンなんかだと、唾を吐くとは違いますが、給水のとき口に含んだ水をダラダラ垂れ流していますよね。
けど、屋内スポーツはどうかというと、ほぼ見かけることはないと思います。
バスットボールでもバレーボールでも見かけません。
バスケットボールなんかは、かなり激しく動きまわりますけどね。
ただ、サッカーは45分×2の90分ですが、バスケットボールは10分×4の40分と試合時間は短く、それよりも区切り区切りが短いんです。
また、サッカーにはバスケのようにタイムアウトもありません。
それよりも何よりも、例え唾を吐き出したい状況だったとしても、屋内スポーツのコート上の水分は滑って結構危険なんですよね。
転んだら、すぐにその場の汗を拭き取ります。
そこに、唾はまぁ吐けませんよね。
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まとめ
屋外という環境なので吐き出しやすいという要因もあるかと思います。
ただ、個人差もあるでしょうし、仕方ない部分もありますが、あまり吐きまくって欲しくはないですね。