いよいよ平昌オリンピック2018が開幕します(^^)/~~~
今回のオリンピック日本代表にも多くの若手選手が出場しますね。
特にスノーボードは半数以上が10代で、スロープスタイル&ビッグエアーで代表となっている國武大晃はまだ15歳です(大会中に16歳の誕生日を迎えます)。
若くしてオリンピックに出場した選手と言えば、夏季五輪で言えばバルセロナオリンピック(1992年)女子競泳の200m平泳ぎで金メダルを獲得した当時14歳の岩崎恭子が頭に浮かぶ人も多いかと思います。
レース直後のインタビューで「今まで生きてきた中で一番幸せです。」と語っていたのを見て「お前まだ14やん(=゚ω゚)ノ」とテレビに突っ込んでいたのも四半世紀程も前なんですね。
競泳女子と言えば前回のリオデジャネイロでの夏期五輪では、日本史上最多の7種目に出場した池江璃花子が16歳になりたての高校1年生、同じく競泳女子の酒井夏海に至っては15歳の中学3年生でした。
そして最年少は、ネパール代表(女子競泳)のガウリカ・シン。
13歳と255日で本番を迎えたんですね。
ところでオリンピック出場の年齢と言えば、フィギュアスケートの浅田真央が年齢制限でトリノ五輪に出場出来なかった事を記憶している人も多いのではないのでしょうか。
けど、あれ? あのとき真央ちゃんいくつでしたっけ?
15歳くらいだったような・・(。-`ω´-)んー
目次
オリンピックは何歳から出場できるの?
浅田真央の話ですが、彼女が出られなかったのはトリノオリンピック(2006)。
2005年のグランプリファイナルで15歳にして金メダルを獲得し、トリノオリンピックに出場できれば金メダル最有力だったのですが、残念なことに彼女にはオリンピックに出場する権利がありませんでした。
そう、その権利とは年齢要件に該当しないことだったのです。
実はコレ、今回の平昌オリンピックの選考でも同様の事が起こりました┐(´д`)┌
それが〝ポスト浅田真央〟との期待もかかる紀平梨花(きひらりか)。
浅田真央は1990年9月25日生まれ、グランプリファイナルでいきなり金メダルを獲ったときも、トリノオリンピックの開催時も15歳です。
14歳で金メダルに輝いた岩崎恭子よりも年上なんですね。
これは、いったいどういう事なんでしょうか?
夏期オリンピックと冬期オリンピックの違い?
いえいえ(ヾノ・∀・`)
実は、夏期だろうが冬期だろうがオリンピックには年齢制限自体ないんです。
けど、真央ちゃんは実際に年齢制限によって十分な実力がありながらオリンピックに出れませんでいた。
「え?どゆこと -ω-)?」って思いますよね。
オリンピック憲章というやつを見てみると、第5章47にこのような記載がありました。
「健康上の理由でIF(International Federation:国際競技連盟)の競技ルールに定められている制限以外には、オリンピック競技大会に参加する競技者に年齢制限はない。」
つまり、オリンピックとしては年齢制限を設けてはいないが、 競技ごとの国際競技連盟(IF)が年齢制限を設けている場合は、それを年齢制限にする ってことですね。
そう、つまり競技によって違うってことなんですね。
競技毎に違うオリンピックの年齢制限
では、各競技の国際競技連盟が定めた年齢制限はどうなっているのでしょうか。
ちょっと見てみましょう。
そもそも年齢制限なんてない競技もあります。
ないってことは、現実には有り得ませんが0歳でも120歳でも参加する他の要件が整えば、つまり実力さえあればOKってことですね。
では、全て網羅できていないかもしれませんが、年齢制限のある競技とその年齢をご紹介します(・з・)ノ
オリンピック出場の年齢制限(競技ごと)
●体操男子 16歳以上
●体操女子 15歳以上
●新体操 16歳以上
※開催年の12月31日までに規定年齢に達すること。
●飛び込み 15歳以上
※他の国際水泳連盟管轄の競泳、シンクロ、水球などは年齢制限なし。
●ボクシング 17~34歳
※他競技と違い年齢の上限もあります。
●テコンドー
※リオでは1999年12月31日以前生まれという要件、つまり17歳だと出れる人と出れない人がいる状態。
※2020年の東京オリンピックは今のところどうなるかは未定。
●サッカー 23歳以下
※大会開催年の1月1日時点で規定年齢以下であること
※オーバーエイジが最大3名まで可
●スケート 15歳以上
(フィギュア・ショートトラック・スピード)
※開催前年の6月30日までに15歳になっていること
※浅田真央は1990年9月25日生まれなので87日足りなかったということ。
※紀平梨花は2002年7月21日生まれなので21日足りなかったということ。
【追記】
平昌オリンピック、OARで参加しているロシアのアリーナ・ザギトワがやりました。
15歳の金メダリストです!
ザギトワは2002年5月18日生まれですので、あと44日生まれたのが遅ければ、金メダルを取る実力がありながら、オリンピックには出れていなかったということです。
●ボブスレー 18歳以上
スノーボードにもスキーにも年齢制限はないんですね。
ちなみに、2020年の東京五輪の追加種目となった空手については、年齢制限は世界選手権のルールが適用される可能性が濃厚です。
そうなると組手は18歳、形は16歳。
となると、イオンの〝のびるっちパンツ〟のCMでキレのある空手の形を披露している天才空手少女の高野万優(たかのまひろ)ちゃんは、2006年7月15日生まれとのことですので、2020年7月24日(金)~8月9日(日)に開催の東京オリンピックのときはまだ14歳になったばかりなので、出場するには年齢枠の撤廃が必要となりますね。
年齢制限の理由は?
オリンピック憲章には〝健康上の理由でIFの競技ルールに定められている制限以外には、オリンピック競技大会に参加する競技者に年齢制限はない〟とあります。
ですから、競技ごとに定められているとしても、あくまでそれが〝健康上の理由〟
であることが必要です。
そして、各IF(国際競技連盟)の年齢制限の理由は〝選手の健康面への配慮〟的な感じになっているようですが、これはあくまで表面上の理由のように思えます。
年齢制限のある種目のほとんどは、安全性を重視し、小さな頃から無理をさせないように配慮した結果に出来た規定のようです。
しかし競技によっては、手塩にかけて育ててきた優秀で才能ある若いアマチュア選手が、オリンピックで若くして実績を残し、早々にプロ選手になるという事態が、競技運営側から見たら好ましくないという一面がある感じです。
フィギュアスケート界なんかだと、プロの存在は結構大きいようですからね。
サッカーはまた特殊で、年齢の下限ではなく上限の設定となっていたり、チームに3名のオーバーエイジ枠があったりします。
これは、ワールドカップを世界最高峰の大会と位置付けたい(実際、最高峰ですが)FIFAが大会の差別化を図ったことが理由のようです。
けど、それだとオリンピック憲章に掲げる〝健康上の理由〟からは大きくずれてきますよね。
無理矢理こじつけているのでしょうか・・・・。
大きな利権が絡むことには、いろいろと〝?〟な部分があるものです。
コメント
私は、中学1年です。学校の統計図表でオリンピックについてやりたいと思っています。
2020年には高校1年生になるのですがそんな私達にもオリンピックという世界の舞台にたてる資格があるのかな?と思い調べたところこのサイトが見つかりました。
ほとんどの競技に出られる事を知って驚きました。この資料を生かし、ためになるような図表を作り上げたいです。
ありがとうございました。
2016.11.21 遠藤はな
by 匿名 2016-11-21
>遠藤さん
頑張ってください(^O^)/
by sanmon 2016-11-22
私は出れませんでした
by 町田君 2017-11-17
>町田君
残念でしたね。。としか言えません。
by sanmon 2017-11-17