ONE PIECEのコミックが
累計3億2千86万6千冊発行され
「1人の作家で描いたコミック累計部数」で
ギネス世界記録が認定されました
今週号のジャンプの表紙に認定証を抱えたルフィが
でかでかと乗ってましたね
ところで、尾田っち(尾田栄一郎)が描いたワンピースのコミックが
3億2千86万6千冊発行されたってことは
いったい尾田っちにはいくらの印税が入っているということになるのでしょうか?
今日は、あこがれの印税の世界を覗いてみましょう
目次
印税って何?税金じゃないの?
〝印税〟・・・・
良く耳にする事がある言葉ではないでしょうか?
けど、印税っていったい何なのか、はっきりご存じの方は意外と少数です
印税って言うくらいだから、税金でしょ?
けど、印税って本書いたり、CD出したりしたら貰えるやつやんね?
なら、税金を貰うってのも何かおかしいなぁ??
と、しっかり考えてみると、こんな感じの思考になる方も多いです
実はコレ、税という名前が付いてはいますが
税金とは全く関係ありません
ISBNもバーコードも無い時代は
出来上がった著書の総制作部数を確認するために
著者が検印用紙に印を押し
印を押した検印用紙をその本に張りつけるという方法で部数を確認していました
そして、その検印用紙の枚数に応じて
ロイヤルティーが支払われていたのですが
この支払方法が印紙税の納付に似ている事から印税と呼ばれるようになったのです
この検印は今では無くなっていますが
〝印税〟という名前だけが残っているんですね
つまり、印税とは
〝印紙税〟にちなんだ ロイヤルティーの一種 であり
著作権者の 取り分 ということです
著作権者を分かりやすくいうと、本で言えばその著者です
本や電子ブックの印税の仕組みはこうなっている
印税と言えば、音楽関係の物も多くありますが
ここでは出版物、つまり本について述べていきます
印税は
定価 × 部数 × 割合 という計算で算出します
では、それぞれがどのような数字なのか見ていきましょう
その消費税分をマイナスしなくてはいけません
消費税分の印税を貰うのは虫が良すぎます
つまり、発行部数なのか、実売部数なのかということです
著者に有利な内容が発行部数による発行印税と言い
出版社側に有利な実売部数によるものが売上印税と言います
ただ、実売部数によって印税を貰える契約でも
初版のうちの何%は保証するといった
〝初版保証〟してくれる事も多くあります
売れるか売れないか全く分からない場合
このような保証は作者にとっては有り難い話です
やはり一番気になるのはこの割合
つまり取り分が何%になるかということです
印税は10%という数字を耳にしたことがあるかとは思いますが
これは、決まっている分けではありません
やはり大手の方が著者の割合が高い傾向があるようですが
一般的には8%~10%
ただ低い場合は3%や4%なんてこともあります
10%を超えて12%、何なら15%なんてのもあるようですが
それは、もう売れっ子作家の世界と思って頂ければ良いかと思います
もちろん、印税率だけでなく、他のもろもろの諸条件によっても左右されます
まぁ、10%という数字はあながち間違ってはいませんが
もう少し低めくらいに思っているのがいいでしょうね
以上を読んで頂き、お分かり頂けたと思いますが
印税はいくらと決まってはいません
ようは、 出版社と作者との契約次第 なんですね
ただ、じゃ契約時に頑張って交渉すればいいのかというと
実際問題、無名の新人に交渉の余地ナシという世界です
ちなみに、本の販売にまつわる著者以外の取り分はこんな感じです
ほんとにザックリ数字ですが・・・
●著者 10%
●出版者 60%
●卸し 10%
●書店 20%
では、紙の書籍では10%が相場とされていますが
最近、グングン増えてきている電子書籍の印税はどうなっているのでしょうか?
印刷や流通に関するコストは当然抑えられます
つまり出版社の経費は格段に少なくなりますし
書店もリアルな店舗はいりません
そして、卸しなんて存在しなくて構わない世界です
つまり、著者の取り分が当然増えるハズですね
例えば、Amazonの電子書籍プラットフォームKindleでは
当初の印税率は35%でしたが
最大70%までの印税率を適用できるようになっています
他でも、書籍に限らずアプリなんかでも7割、70%という数字はよく出て来ます
もちろん、これにも色んな条件があり
他の要件を見なければ何とも言えません
実際に 読まれたページ数に応じた印税などもある ようですし
新しい媒体が生まれれば、それによって
著者の収入にも大きな影響が出てくるでしょう
ただ、やはりコストがかからない電子書籍では
著者の取り分の割合は紙ベースの本より格段に高くなることは
間違いありません
問題はどのように売っていくのかですよね・・・
ワンピース作者尾田栄一郎の印税はいくら?
冒頭で触れました
ギネスブックに認定された
ONE PICEの著者、尾田栄一郎氏の印税ですが
ようは契約次第ですので
当事者以外には正確なところは分かりません
ただ、おおよその検討は付きます
まずワンピースの単行本の定価が税抜きで400円
連載開始当初は税抜価格390円でしたが一律400円とします
ギネスで認定されたのは3億2千86万6千冊ですが
これは発行部数です
尾田っちと集英社の契約がどうなのかは知りませんので
少し少な目の3億2千万冊とします
まぁ、超大物なんですが
既に、お金の事を考える必要が全くない程
稼いでいることもあるでしょうが
お金への執着が余りなさそうな人なんで
12%ってとこで
400円 × 3億2千万冊 × 12% = 153億6千万円
というとんでもない数字が出て来ました(*゚Д゚)
ところで、尾田っちの収入は
コミックスの印税だけではありません
ジャンプの原稿料
アニメや映画の原作使用料
キャラクターグッズなどなど
それが日本だけでなく全世界で展開されていますからね
もう、とんでもです!!
そりゃ、金を稼ぐために描くという意識は無くて当然かもしれません
今後も、健康にだけは気をつけて
面白いone pieceを書き続けて頂きたいと心底思います
確か60巻で折り返しでしたから
簡潔が120巻とすると今、77巻まで出てるので、あと43巻
せいぜい1年4冊の発行なんで、あと11年はありますね