夏の被りものと言えば麦わら帽子!
そう、ストローハット!!
で、夏が終わる頃になると、麦わら帽子の手入れをどうするか悩みますよね。
では、まず手入れの前に、自分の麦わら帽子の素材を確かめてみましょう!
麦わら帽子っていっても、いろいろなんです。
( ・`д・´)
目次
その麦わら帽子の素材はなに?
麦わら帽子の素材って何でしょうか?
そりゃ、麦わらですよね(・∀・)
いや、待って!ホントにそう思いますか?
藁(ワラ)とは、稲、大麦、小麦等、イネ科植物の茎のみを感想させた物。
で、稲の藁なら稲わら、麦の藁だと麦わらってことですね。
ちなみに英語の〝straw(ストロー)〟は直訳で〝麦わら〟です。
稲わらはstrawではなく〝rice strow〟となります。
元々、麦わら帽子は、明治初期に麦で出来た麦稈真田(ばっかんさなさだ)という素材で作られていたものです。
麦稈真田とは、麦わらを漂白して平たくつぶし、真田紐のようにして編んだもので、麦わら帽子の材料となるので、麦わら真田とも呼ばれます。
渦巻き状に巻き上げて作られていたのでブレードハットとも呼ばれました。
しかし、現在は麦稈真田でなくとも、そもそも 麦わらでなくとも、天然素材の草で作られてものは、麦わら帽子と呼ばれている 感じです。
指定外繊維って何?
一度、あなたの麦わら帽子らしき帽子の内側にあるケアラベルを確認してみてください。
指定外繊維との表記がある方も多いのではないでしょうか。
そしてカッコ書きで〝紙〟とか〝ラフィア〟とか書かれていると思います。
冒頭の写真のような感じ。
紙ってちょっとどういうこと?(;´Д`A
と思われるかもしれませんが、これについては、後に書きます。
ラフィアは、ヤシ科の植物の繊維です。
しっかりとした素材で丈夫で、水にもそこそこ強いです。
えと、指定外繊維について説明しいたいと思います。
衣料に縫い込まれているケアラベルは、家庭用品品質表示法という法律に基づいて印字表示がされています。
指定外繊維とは家庭用品品質表示法によって指定されていないという意味 の指定外なんです。
そして、同法では〝指定外繊維〟の用語にその繊維の名称を示す用語またはは商標をカッコをつけて付記するようになっているんですね。
ケアラベルの繊維名は、ほとんどの繊維名は共通していますが日本工業規格(JIS)の繊維用語とは別の、あくまで家庭用品品質表示法で指定された繊維名とその混合率が表記されています。
何故、その繊維が指定外なのかという理由は、対象となる繊維が 比較的新しい繊維で家庭用品品質表示法で定義されていない 、つまり法律が追いついていない状態ということなんです。
指定外繊維はいろいろあります。
ストローハットって麦わら帽子?
もう、既にお話ししたとおり、本来の麦わら帽子と現在の麦わら帽子には、若干ずれがあるかと思います。
そして、ストローハットはその直訳どおり麦わら帽子のことで良いと思います。
しかし麦わらと言っても、必ずしも素材は麦わらとは限らずに、色んな天然草が使用されています。
麦わらは当然として、先ほどチラッとお話ししたラフィア、それにシーグラス、バオ、ブンタール、アバカ、シゾールなどなど。
パナマも天然草ですから、ここに含まれますが、かなり差別化されていますので、別扱いです。
パナマハットというしっかりとしたジャンルがありますので。
ここの麦わら帽子はお勧めです。
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ペーパーハットって紙で出来てるの?
では、先ほどさらりと触れた指定外繊維の〝紙〟についてお話ししていきましょう。
紙、つまりペーパーです。
ペーパーハットって良く聞きませんか?
直訳すると紙の帽子です。
最近、よく流行っている麦わら帽子風の帽子はたいがいペーパーハットです。
ただ、 紙と言っても植物の繊維を加工した素材 なんですね。
そしてその質は年々良くなってきています。
本物のストローハットは、天然素材独特の質感、しなやかさ、丈夫さがありますが、ペーパーハットにも良いところがあり、カラーが染まりやすいため色鮮やかに、そして色んなカラーにすることが出来ます。
しかし、その最大の特徴は〝安い〟ということ。
大量生産が可能なためコストパフォーマンスが良いんですね。
だいたい高くても諭吉さん1枚で購入できるでしょう。
安いと数百円のペーパーハットもありますね。
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パナマハットはメイドinパナマ?
それでは最後に、さきほどチラッと出てきたパナマハットについて。
パナマハットとは、そのままパナマ草という天然草で編み込まれた帽子です。
つまり、メイドインパナマでもパナマの帽子でもありません。
今の麦わら帽子の定義からすれば、麦わら帽子とも言えますが、コチラの方がストローよりも高級なため、別枠でパナマハットと呼ばれます。
特にエクアドル産のパナマ草で編まれたものが有名で、細かく編み込まれるほどに高級品となります。
安いものだと1万円あたりからありますが、高級品となると数十万、最高級品となると100万円を優に超えてくるものもあります。
そのクラスのパナマハットは職人が3ヶ月、4ヶ月とかけて1つのパナマハットを編み込むそうで、しかもそこまでの繊細な編み込みが出来る腕の職人は少なく、希少価値も高いです。
とすると20~30万なら安いと言えるかもしれません。
超高級品は編み目が良く見ないと分からないほどで、パッと見ぃ、麦わら帽子風ではありません^_^;
ちなみに、定番のパナマハット風のペーパーハットをパナマハットとして売っていたりすることもあります。
素材はしっかり確認しましょう。
〝本パナマ〟と書かれていれば、まず間違いなく本当のパナマハットです。
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それでは、次回、麦わら帽子のお手入れについて書こうと思います。