フケが止まらないときの病院は何科?脂漏性皮膚炎?薬は何を使う?

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フケが多く出る原因はシャンプーの仕方に問題がある人が多いです。
しかし、いくら正しいシャンプーを実践しても、フケが止まらない事もあります。
そんな場合は、早めに病院に行った方が良いかもしれません。

ここでは、フケが止まらないときの病院選びや、炎症を伴うフケの症状、それにフケ対策に処方される薬や市販薬についてお話ししていきます。

目次

フケが止まらないとき病院に行くなら何科?

頭からボロボロと落ちてくるパラパラの白いフケ、頭を掻くと爪に着いてくるベタっとしたフケ・・・。
フケにもいろいろありますが、どうにも止まらないときは早めに病院を受診した方が良い場合があります。
たかがフケで病院なんて思わないでください。
炎症を起こしているようなら、フケだけの問題では無くなってきます。

病院に行く場合は、何科に行けば分からないことがありますよね。
けど、フケは頭皮の角質が剥がれおちたものです。
頭皮も皮膚ですから、訪ねる診療科は皮膚科です!

近所の皮膚科で構いませんので行ってみましょう。

脂性フケからの脂漏性皮膚炎とは?

フケには乾性(かんせい)フケと脂性(あぶらしょう)フケの2種類があります。

どのような違いがあるのか、そもそもフケは何であるのか等を詳しく知りたい方は、まずはコチラを読んでから、戻ってきてください。
フケの正体|2種類のフケ対策

乾性フケであるか脂性フケであるかによってフケ対策はちょっと違ってはきますが、いずれにしても皮膚科で対応してくれます。

ただ、どちらかというと脂性フケの場合は、炎症を起こして脂漏性皮膚炎(脂漏性湿疹)を引き起こす可能性があるので、そうなる手前で病院に行っておくに越したことはありません。

脂漏性皮膚には以下のような症状があります。

  • 大きなフケが出る
  • 痒みが出て赤くなる
  • 湿疹が出来る
  • 皮膚が荒れてカサついて剥がれる
  • 薄いカサブタも出来る
  • 脂臭い加齢臭のような臭いを発する

  • フケだけでなく、 上記のような症状が出ているのなら迷わず皮膚科行き です。

    頭皮だけでなく顔面にも起こるものなので、慢性化したり再発を繰り返すことも多いです。
    新生児や生後3ヶ月くらいまでの赤ちゃん、それに中学生以上の年代に多発します。

    赤ちゃんの場合は、毛穴が小さいことで分泌された皮脂が詰まりやすいという原因があるのですが、自然治癒することも多いです。
    一方、 中学生以上の場合は慢性化するケースが多く見られます 

    原因は 皮脂の過剰分泌 が大きな要因を言われており、男性ホルモンが皮脂分泌を促進することから男性の方が多いです。
    しかし、ホルモンバランスの崩れなどから女性にも見られる疾患です。
    ただ、原因は完全には分かっていない状況ですが、誰の皮膚にでもある マラセチアという真菌(カビ)が皮脂が多い環境下で異常増殖 し、その代謝物が肌に炎症を引き起こすと考えられています。
    マラセチア菌は皮脂を好むカビなんです。

    皮脂の過剰分泌とマラセチア菌の異常増殖に加え、ビタミンBの不足、ストレス、頭皮の不潔、頭皮の洗いすぎやすすぎ不足、紫外線による刺激、食生活(脂っこい食べ物や刺激の強い食べ物の過剰摂取)、生活習慣の乱れ、免疫力の低下などが影響してくるようです。

    フケ止めの薬は何を使う?

    皮膚科を受診すると痒み止めの塗り薬を処方されるのが一般的です。
    炎症や湿疹を抑えるためリンデロン等のステロイド剤とかですね。
    痒み止めとしては他に、抗アレルギー剤抗ヒスタミン剤が出ることもあります。

    フケ止め用の薬用シャンプーを勧められることもありますね。

    脂漏性皮膚炎の場合は、原因となるマラセチア菌の増殖を抑えるためにニラゾールなどの抗真菌剤をステロイドと併用で処方されます。

    それに皮膚のターンオーバーの正常化や皮脂分泌のコントロールの作用としてビタミンB2ビタミンB6などの処方も。

    漢方薬の処方をする病院もあります。

    それでは病院に行かず市販されている薬では対処できないのでしょうか?

    市販薬で対処できる?

    実はドラッグストアや薬局でも湿疹や炎症を抑えるステロイド薬を購入することが出来ますが、 その効能は弱め のものとなります。

    あとは抗ヒスタミン系の薬で、痒みの元をブロックするタイプの薬ですね。

    マラセチア菌をやっつける抗菌薬は病院での処方が必須です。

    ご自身の症状をしっかり把握でき、セルフケアをしっかり行い、適正な薬を使うことが出来れば市販薬だけで改善可能な場合もあります。
    ただ、市販の薬は弱いとかそういう以前に、自信の症状は間違って認識していたり、使う薬の判断を誤っていれば、自分のフケの症状には適応せず、良くなるどころかさらなる悪化を招く危険性があります。

    自宅でのセルフケアで治せるに越したことはありませんが、市販薬を使う段階まで行っているのであれば、いっそのこと皮膚科を受診することをお勧めします。
    なかなか病院に行く時間が取れない方もいるかとは思いますが、費用的には逆に安くつく場合も多いですよ。

    最後に一言!
    病院に行かない場合はもちろん、病院に行くにしてもフケ対策に正しいシャンプーの実践は必須です。
    コチラも併せてご覧ください。
    フケ対策の正しい頭皮の洗い方と手順|お薦めシャンプーは?

    まとめ

  • フケには乾性フケと脂性フケがある
  • フケ症状で病院に行くなら皮膚科

  • 脂性フケは脂漏性皮膚炎を引き起こす可能性も高い

  • 脂漏性皮膚炎は皮脂の過剰分泌とそれによるマラセチア菌の異常増殖が大きな要因と考えられる

  • フケ止め薬の処方はステロイド外用薬が一般的

  • マラセチア菌を抑える抗菌薬はドラッグストアでは買えない

  • 市販薬でも酷いフケを止められる事はあるが、間違った使い方で悪化させてしまう事も

  • 皮膚科通いは市販薬の購入よりも安くつく事も多い
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