七夕飾りの笹竹はみなさんどうしてますか?
立派な竹で飾り付けようとして、まさかその辺の山や河原で勝手に伐採してきたりしてませんよね?
今日は、この竹の無断伐採などについて書いていきます。
あ、竹と笹は実は同じではないんですが、大雑把には大きいのは竹で小さいのは笹って感じで良いと思います。
目次
七夕の竹や笹を近所の山で伐採してきたら犯罪?
大きめの立派な七夕用の竹を準備しようとすると、なかなか大変です。
花屋ではだいたい2mちょいくらいまでのは置いてますが、それ以上だとなかなかありません。
となると、造園業者や竹材店などで聞いてみるって感じですかね。
けど、もっとお安く、好みの竹を手にいれる方法があります!
そう、山や河原に自分で行って、よさげな竹を切ってくるって方法です。
竹なんて、その辺にそれこそ山ほど自生していますからね。
え?毎年やってる?
じゃ、今年もそれで行きますか。
けど、毎年、その竹の伐採、まさか無断でやってないでしょうね?
もちろん、その山があなたの持ち物なら何の問題もありません。
けど、そうでないならそこは誰かの土地な訳ですよ。
つまり、そこに自生している竹や笹はその土地の地主の持ち物になります。
それを勝手に伐採して持って帰れば・・・・
立派な犯罪ですよね(゚ー゚;A
森林法
誰かの土地の竹を伐採するのであれば、その人の許可を得なければなりません。
普通は、他人の物を故意に断りなく持って行けば刑法では窃盗罪になりますが、他人の土地の竹を無断伐採すれば 〝森林法〟という法律で罰せられる ことになります。
竹の子供の筍(タケノコ)でも同じこと。
松茸など高級なものだと大騒ぎになりますよね。
森林法の該当条文はこのように規定しています。
森林においてその産物を窃取した者は、森林窃盗とし、3年以下の懲役又は30万円以下の罰金に処する。
【第198条】
森林窃盗が保安林の区域内において犯したものであるときは、5年以下の懲役又は50万円以下の罰金に処する。
ちなみに〝保安林〟とは、土砂崩れなどの災害を防止したり、景観などを保つため、伐採や開発に制限を加える森林のことをいいます。
近隣に家がなくても、その山は誰かの持ち物です。
最近では、立入禁止の看板や柵などがされているところも多くなってきていますが、何も規制しているように見えないからOKではありません。
黙認してくれている人もいるでしょうが、快くは思わないでしょう。
「あなたの財産を頂けませんか?」と言って、快くOKしてくれる人はいないでしょう。
しかし「七夕飾りをする竹が欲しいのですが、あなたの山の竹を1本切り取って頂いてもいいでしょうか?」とお願いすれば、快くOKしてくれる人は多いですよ。
地主が誰か分からなければ、近所の人に聞けば分かることもありますし、法務局で調べれば所有者の住所は分かります。
法務局での調べ方は、役所ですが職員さんが親切に教えてくれますよ。
七夕の竹や笹の処分方法は?
では、最後におまけで、無事、地主の断りを得て手に入れた大きな竹を、七夕が終わったあとにどのように処分するかについて簡単に。
昔は七夕が終われば、川に海に流したり燃やしたりしていましたが、今は環境問題、近隣問題、そして規制などもあり現実的ではありません。
最も現実的な七夕の竹や笹の処分方法は、燃えるゴミに出すことです。
もちろん、そのまま出すことは出来ませんが、私の住む自治体だと、指定のゴミ袋に入る大きさに切ってしまえばOKです。
ただ、自治体によりルールが違うこともありますので、一度、電話ででも確認してみるといいでしょう。