待機児童問題と保育園の数|もっと増やす?入れない場合どうすれば?

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まだ2月ですが、今年も保育所、保育園の4月入所、入園に落っこちてしまった人達が出てきています。
これからの時期、もっともっと出てくるでしょう。

けど、日本って少子化なんですよね?
なのに、どうして保育園に入ることが出来ない待機児童がこんなにも溢れているのでしょうか?

目次

待機児童問題と保育園の数

待機児童問題は古くは1970年代の第二次ベビーブームの頃にもあったのですが、今の待機児童問題とは根本的に質が違います。
で、今の待機児童の問題が大きくなってきて既に20年くらいが経過していますが、未だに問題は解決していません。

日本政府は今までいったい何をしておったのか!ヽ(*`Д´)ノ
って感じですが、やっとこさ消費税の一部を財源とする目処を付け、昨年から〝子ども・子育て支援新制度〟という策をこさえて、待機児童問題に取り組みだしてます。
で、実際、保育園づくりは一昨年くらいから、結構、頑張っているんですね。

そう、こんだけ保育園に子どもを入れることが出来なくて泣いている人がいるご時世なのですが、実は 保育園(保育所)の数は結構増えている んです( ・`д・´) 
あら、ビックリ(*゚Д゚)

そして、数字の面から見ると保育可能な人数は、平成26年も平成27年も10万人以上増えている状況です。

が!

待機児童の数は余り減らず、平成27年に至っては逆に増えちゃってる感じなんです!
これ、何故に??(。-`ω´-)ンー

もっともっと保育園を増やせばいいのでは?

保育園が増えているのにもかかわらず待機児童が逆に増えたりしちゃっているのは、それだけ保育園に子どもを預けなければいけないご家庭がそれよりも増えちゃってるからです。
まぁ、地域差はありますよ。

けど、だったら単純に、待機児童が多い地域は、待機児童がゼロになるくらいまで保育園を作ればえーだけやん!って思いますよね?
ホント、単純な話です。

けど、そう簡単に作れないから、今の状態になっているんですね。

では、何故簡単に作れないのか?

1つは保育園の認可を受ける要件が厳しすぎること、1つは保育園にする物件の確保(特に待機児童の多い都心部では)が難しいことと、これだけでも結構なハードルとなっているのですが、一番の要因は、肝心の保育士を確保出来ないことなんです。
保育所、保育園は保育士の配置基準というものがあり、要件から1人でも掛けたら法令違反となり、開園できません。

保育士さんって人気の職業のような気がするのですが、実際には長時間重労働で、責任も重く、ちょっとした事でモンスターペアレンツに噛みつかれたりもします。
最近では、アレルギー持ちの子も多く、食品には相当な気を使わないといけませんし、下手な事をしたら訴えられるなんてことも起こります。
そんな大変で、重い責任がつきまとう職業でありながら、給料はかなり低いんですね。
その低い給与の月額は全国平均20.7万円。
これは、全産業平均と比較して10万円も低いようです。
まぁ、平均年齢の違いもあるとは思いますけどね。

とにかく、たくさんの夢と希望を持って保育士になっても、数年でボロボロになりどんどん辞めていってしまうんです。
そんな状況ですから、「私も大きくなったら保育士になる!」って子がいたとしても、周囲から「保育士はやめときぃ。」って声も出てくるでしょう。

この問題を根本的に解決するには、保育士を増やすしかありません。
保育士を増やすには、そう、給与の増加と待遇の改善でしょう。
そのためには、当然、予算が必要となるのですが、仮に全国の保育士の月給を5万円アップさせるには、1700億円(年間)の予算が必要だそうです。

では、この1700億円っていったいどの程度の額なのでしょうか?

「臨時福祉給付金」って聞いたことありますか?
今年、2016年の6月までに、所得が低い高齢者に3万円をバラ撒くという、投票率の高い高齢者のご機嫌獲りの、選挙のためだけのアホ政策なんですが、この対象となる65歳以上で住民税非課税の人が1100万人らしいです。
3万円×1100万人 = 3300億円

つまり、このアホみたいな ばら撒きをしなければ、余裕で保育士の給与を5万円も上げることが出来る んですね。
しかも、それでも半分くらいなので、人数が増えても全然賄えてしまいます。

保育園に入りたくても入れない場合はどうすればいい?

一億総活躍社会とかいうくせに、ホントは社会で活躍したい、小さなお子さんを持つママ達の希望には聞く耳もたず、もう活躍の済んだお年寄りのご機嫌を取る政府・・・
いったい、どうすれば良いのでしょうか。

答えとして、おそらく真っ当なのは、政府の政策に怒り、行動し、国を動かしていくことなのでしょうが、そんな事ハッキリ言ってやってられませんよね?
子どもが小さくて、面倒みないといけないから働けない。
けど、旦那の給料だけじゃやってけない、もしくはシングルで自分が稼がないといけないから保育園に入れたいのにって状況で、そんな活動する余裕なんてありません。

では、どうするのか?

現実的に出来ることは、保育所への入所基準の点数を上げることです。
けど、これから職探しって人だと、その点数は低くなりがちです。
自身の自治体の選考基準を把握することは当然ですが、やはりどこでも大きいのは、今、現在働いているかどうか・・・・

けど、「保育園に預けんと働けへんやん!」ってことなんですが、大きな出費にはなりますが無認可保育所に預けて、とりあえずパート働くか、出来れば託児所つきの職場を見つけて、働いている状態での待機児童となり、保育園に入園が決まれば、仕事をしながら本格的に職探しって感じですね。

あとは、入所・入園するタイミングですが、子どもが1~2歳の頃がどの地域でも厳しいように感じます。
やはり、ママが働きだそうとするときの子どもの年齢がこの辺りに集中しているからなんです。
0歳だと比較的入りやすいので、仕事を休んでいる状態の人は、1年しっかり育休を取ってからではなく、もっと早いタイミングでの職場復帰を考えるのも、保育所激戦区では考えた方が良いかもしれません。

それと最後に、忙しくてもやはり選挙には行くようにしましょう。
しかも、自分だけでなく周囲のママ友などにもそのように持っていくのです。
やはり、投票率の高い層のことを、政党は気にしますので・・・・
今現在のあなたに影響はないかもしれませんが、根本的には大切な事です。

まとめ

  • 保育所・保育園の数は増えているのに、待機児童は逆に増えたりしている
  • 保育所・保育園をもっともっと増やせないのは、保育士の数が足りないのが最大要因

  • 保育士は安月給なのに長時間重労働で責任も重い

  • 保育士のなり手の確保は給料のアップが必要なので、そこに政府の予算をもっと回さなければならない

  • 待機児童の多い地域で、認可保育園に入るには、職探し中では非常に厳しい
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