もうすぐ子供の運動会!
走るのがあまり速くない息子、娘を少しでも速く走らせてあげたい!
父として一緒にトレーニングでもするか!
いや、けど、にわかトレーニングなんかしても、効果あるんだろうか・・・
そもそも、トレーニングなんか嫌がるだろうし・・・
もっと、こう、効率良く、パパッと足が速くなるようなアドバイスなんかはないものか・・・
え? ある? マジすか?
目次
速く走る手の形はグーかパーか
急に速くなる可能性のあるフォームの改善
足が余り速くない子は、得てして走るフォームが良くありません。
ということは、そのフォームを改善出来れば、ある程度は足が速くなります。
けど、フォームを正しくすれば良いといっても、そんな簡単に理想的なフォームなど身に付くハズもありません。
ですのでここは、比較的簡単に出来るフォームの改善に絞りましょう。
それだけでも、中にはググッと違いを体感出来る子もいるのです!
短距離を少しでも速く走るためには、手の形は握ってグーにすべきか、それとも開いてパーにすべきか・・・・。
今まで意識していなければ、そもそもどうしているか分からない子もいるのですが、本気で速く走りたいと考えたときには、誰でもぶち当たる疑問です。
どうでもいいようで、これ、結構大事なことなんです。
陸上短距離のトップアスリートはグーなのかパーなのか
後で、動画も貼っておきますが、トップ選手を見てみたら手を握ってグーにしている選手って、まずいません。
ボルトもガトリンも桐生もケンブリッジも、ベン・ジョンソンもカール・ルイスももちろんそうです。
そう、グーかパーかと聞かれたら、パーなんです!
・・・でもね、完全にパーってわけではないんですよ。
短距離選手のスロー再生なんか見たら、なんとなく分かりますが、人によって手の形もそれぞれ微妙に違うんですね。
完全にパーに近い選手もいれば、かなりグーよりのパー選手もいます・
けど、運動会で園児や小学校低学年の手を見ていると、スタートのときにグーで構え、そのままグーで走りきる子が結構いるんですよね。
では、一番良い手の形と理屈ついてお話ししていきます。
どんな手の形が理想形?
先ほどもお話ししましたように、手を握りしめてグーで走る陸上のトップ選手はまずいません。
速く走るためにはある程度のリラックス状態で腕を振ることが大事なんですが、そもそもグーにしてしまうと、力が入って、肩も上がり、腕を速く大きく振りにくくなります。
腕振りが遅いと、もちろん脚の回転も遅くなりますから、結果遅くなりますよね。
では、パーが良いのかというと、これも思いっきりピンと指を伸ばしきるようなパーだと、力が入ってしまっている状態なので、あまり良くありません。
まぁ、グーよりかはいいですけど。
では、どんな感じが良いかというと、腕をダランと下げたときの状態とか、卵を軽く握った感じとか良くいいますが、私は力を抜きすぎるのも、逆に手がプラプラしてしまう感じになり遅くなると考えます。
一番良いのは、リラックスして腕を振れつつ、力が抜けすぎない状態、それは、人によっても違ってもくるので、つまり、自分が一番速く走れる手の形を探す事なのでしょうが、そんなもの急に見つかるわけもありません。
そこで、とりあえずあなたのお子さんがグーで走っているのならそれはやめさせましょう。
そして、可能であれば、今から言う形を実践させてあげてみてください。
小指と薬指を軽く握る状態です。
具体的に言います。
やってみてください!
小指と薬指は、このとき止まった状態の位置のまま、他の指は伸ばす。
伸ばすといってもピンと伸びきるまではいかずに軽く曲がった状態。
思い起こせば、小学校6年のときに学校で一番足が速かった子が、薬指を軽く曲げて走ると速く走れると言っていて、真似ていたことがあります。
元々自分はパーで走っており、クラスで2番程度の速さでしたが、この説明を薬指だけを曲げるのだと思い、そこに意識が行き過ぎて、結局、そのときは元に戻した記憶があります。
当時の私の50mのタイムは7秒中盤でした。
そして中2の頃には、今ご説明した小指と薬指を軽く握る手の形に行きつき、6秒台に突入することが出来ました。
ちなみに、6年生から中2の間に身長は大して伸びていません。
私は専門家ではありませんが、子どものときから手の形をどうするかは凄く気にしていましたが、特に根拠はなく、自分で探りあてた答えです。
しかし、後々知ったのですが、この小指と薬指を握ることで腕の振りにプラスになる方向に筋肉が働くようです。
速く走るには手の向きも大事!
もう、いきなり色々言われたらお子さんも、頭がこんがらがるので、とりあえず直近の運動会は手の形の修正だけで良いと思うのですが、手の形に繋がるところなのでもう一点。
〝手のひらの向き〟についてです。
「そりゃ、手のひらが内側で手の甲が外側じゃないの?」って思いますか?
これ、手が自分の身体より前にあるときは、それで良いんです。
手は横を向いている、つまり親指が手前に来る状態ですね。
けど、手が腰(体の横)を通過するあたりで手の平を後ろに向けるんです。
動きとしては内側に捻る感じ。
そうすることで、肩甲骨の可動域が大きくなります。
結果、腕を大きく振ることが出来るんですね。
逆に手の平を前に向けた状態だと、腕の振りに制限がかかることが分かると思います。
横向きのままだと、前に向けた状態よりは大分マシですが、後ろに向けるよりは制限がかかる感じがします。
手の形を変えるのに戸惑いが無ければ、これも意識してみても良いかもしれませんね。
トップアスリートのスローが入った動画を貼っておきますので、手の形と手の平の向きを確認してみてください。
速く走るための腕の振り方は?
最後にもう一つだけおまけ。
上の2点プラスまだ行けるというお子さんには腕の振りについてもアドバイスしてみましょう。
ポイントは単純で、意識を〝腕を振る〟ではなく〝肘を振る〟にするだけです。
そして前後に大きく振ります。
腕が正しく振れれば、回転が速く(ピッチ)なり、一歩の幅(ストライド)も大きくなります。
そうすれば?
当然、速く走れることになるわけです。
今の状態が、正しく出来ていなければいない程、改善による効果は目に見えるものになるでしょう。
●靴選びも大切です。少し早めに買ってあげて、慣れさせてあげましょう。
⇒ 運動会で速く走れる靴は瞬足?バネの力?いえコレです!普段履きも!