継ぎ足し給油のデメリットと危険性|ガソリン満タンでカタログ値を超える?

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セルフのガソリンスタンドが増えてきて、ガソリン代の安さも相まって利用する人は多いです。
そしてガソリン給油機がオートストップした後も継ぎ足し給油で、なみなみとギリギリの満タンにしている人も多いのではないでしょうか。

自分は溢れさすようなヘマはしないと自身のある人!
溢さなければそれで良いと思っていませんか。
実は、こんなデメリットも潜んでいるんですよ。

目次

継ぎ足し給油の最大のデメリットはコレ!

セルフのガソリンスタンドで、ノズル半握りでちょろちょろと継ぎ足し給油をして、溢れさせてしまった経験のある人もいるかと思います。
特に液面の見えにくい夜間とか・・・。

別にドバッとではなく、ちょこっと溢れたくらいでも車にガソリンが付着しますよね。
けど、ガソリンは揮発性が高いのですぐに乾きます。
自動車の塗装はガソリンがかかったとしても問題はないですが、 放置していれば、シミになったり垂れた跡などが残ったり します。
拭き取った上で、あとは洗剤を使って水洗いしておきましょう。

さて最大のデメリットですが、塗装の問題ではありません。

ガソリンをちょろちょろ給油で目一杯までいれる人!
車内にガソリン臭が漂ったりしていませんか?
特に夏場なんか。

車には、ガス化したガソリンを大気に放出させることなくエンジンに吸い込ませるためのチャコールキャニスターといった装置があります。
大気汚染防止のためのものですが、気化したガソリンの臭い取りでもあります。

パッツンパッツンにガソリンを満タンに入れることで、車種にもよりますが、このチャコールキャニスターに液状である生ガソリンが入ってしまい、ガソリン蒸気を吸着させる活性炭が詰まって不具合を起こし、車内にガソリン臭が漂ってしまうことがあるんです。

ガソリン臭が漂いだしたら、もうキャニスター交換しかありません。

時間を掛けて少しだけガソリンを余分に入れることで、このようなデメリットが潜んでいるんですね。

セルフスタンドで継ぎ足し給油をする危険性

まぁ、当然ですがガソリンを思いっきり吹き出させてしまうと、危険ですよね。
もし、ガソリンを浴びた状態で、近くでタバコを吸っているバカがいたり、そんなことはなくても静電気が起こったりしたら・・・
考えただけでもゾッとします。

例え給油時に溢れさせなくても、ガソリンをパンパンに入れてしまったら、その後溢れて道路にガソリンを撒き散らすなんて話も聞いたことがありますが、実際はそんなことはありません。
(`・ω・´)
ガソリンタンクの中は単純な空洞ではなく、いくつもの仕切りや網目状の油面安定板などで複雑に仕切られているんです。
車が勢い良く曲がっても、ガソリンが一気に片寄ったりする事はないですし、タンクに空気は入って行く事が出来ますが、中のガソリンが外に出て行く事は出来ない構造になっています。

しかし、ガソリンは温度が上がると膨張します。
例えば早朝の気温が低いときに給油口いっぱいまでガソリンを入れ、そこからほとんど走ることなく、真夏の炎天下を迎えたら膨張して溢れる可能性はあるでしょう。
給油キャップのパッキン次第のところもありますね。
私のスクーターは、夏場満タンにすると、太陽が照りつけば確実に給油キャップからガソリンが滲み出てきます。

まぁ、これが原因で 自然発火するようなことはありません 
ガソリンの発火点は300℃ですので。
けど、やはり近くに火の気があれば危険です。

とにかくギリギリいっぱいまで継ぎ足し給油をするのは止めておくべきでしょう、特に夏場は。

静電気除去シートの活用を

継ぎ足し給油をしないとしても、セルフスタンドでの給油の危険性はあります。
それを防止するのが静電気除去シートなんですね。
あれは、給油ノズルを持つときや、給油キャップを開けるときにバチッときて痛いのを防ぐためだけではなく、 静電気によるガソリンへの引火を防ぐため にあるんです。

実際に、給油口のキャップを外した瞬間、体内に帯電していた静電気が放出され、ガソリンに引火する事故は起こっています。
直接ガソリンに火花が飛ばなくても、揮発したガソリンの蒸気によって引火するんです。
最近のガソリンは、揮発分を抑えるように改良はされていますが、油断は大敵です。

ガソリン満タンでカタログ値を超える?

カタログ的な〝満タン〟は、給油口ギリギリいっぱいまでってことではありません。
容量パツンパツンの限界値ではなく、然るべき容積を安全のために残した数値なんですね。
飲料の容器だって、余裕がちょっとありますよね。

また、エンジンへガソリンを送るパイプもあって、そこにも数リットル入りますし、タンクには空気分を含む余裕もあります。

ですから、燃料スッカラカン状態から、継ぎ足し給油で目一杯入れれば、カタログ値を超えてきても当然なのです。

余談ですが、ガソリンはたまには満タンにしておかないと、タンクが錆びてしまうなんて話をする人がいますが、現在、錆びの出る鉄製のガソリンタンクのシェアは下がってきており、樹脂製のものが増えてきています。
バイクではまだ鉄製が主流でしょうか。

鉄製のタンクの場合は防錆の見地から、いつも半分とかしか入れない人は、たまには満タンにしておいた方が良いでしょう。

●継ぎ足し給油の意味についてはコチラへ
セルフスタンドの継ぎ足し給油|オートストップの仕組み|追加で入るガソリン量は?

●給油方法にまるわる節約の話に興味があればコチラをご覧ください。
セルフガソリンスタンドちょろちょろ給油で節約?早朝はお得?何度も止めるとたくさん入るって本当?

まとめ

  • 車の塗装はガソリンが掛かって洗わずに放置していれば、シミになったり、垂れた跡などが残ったりする
  • ガソリンが車の塗装に掛かったら、拭き取った上で、あとは洗剤を使っての水洗いをしておくと良い

  • ガソリンを給油口いっぱいまで入れるとチャコールキャニスターに生ガソリンが入り込み、車内にガソリン臭を漂わせてしまうことがある

  • 給油キャップからガソリンが滲み出てきても、それが自然発火することはない

  • セルフスタンドの静電気除去シートはガソリンへの引火を防ぐためのもの

  • 燃料タンクのカタログ値は、目一杯の満タンよりは少ない数値である
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