観測史上初めて毎月台風が発生した去年（2015年）とは打って変わって、今年（2016年）の前半の半年間は1つも台風が発生しませんでした。
台風1号が発生したのが7月3日、これは史上2番目の遅さです。
しかし、それからは7月に4つ、8月に入って既に7つと一気に台風の量産体制に入り、関東や北海道にも上陸し、あげくの果てには逆走する台風も出てくる始末です。
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台風の量産工場モンスーンジャイア
羽鳥慎一モーニングショーを見ていると、海洋研究開発機構特認技術研究員というところの中野満夫氏が行っていた気象解説で聞き慣れない言葉が出てきました。
その言葉は〝モンスーンジャイア〟
〝モンスーン〟は季節風、〝ジャイア〟は渦です。
季節風の渦ですね。
なんでも、このモンスーンジャイアとは2～3年に一度くらいで現れる巨大な低気圧で、台風の生産工場みたいなものらしいです。
南の海にある熱帯低気圧が発達すると台風になるわけですが、台風にならずにそのまま消えてしまう場合もあります。
けど、この 消えてしまうハズの台風の卵もモンスーンジャイアと出会うことで台風になってしまう って具合みたいですね。
今年のこの状況に似たのが2011年8月にもあったようです。
で、モンスーンジャイアは中心付近のまとまりが弱く、モンスーン低気圧のように中心から離れた北側や東側で風雨が強い傾向にあったとのこと・・・。
アカン、イマイチ良く分からん・・・(/_<。)
北海道に立て続けに台風が上陸した原因は？
今年は9年ぶりに北海道に台風が上陸しましたが、1つだけでなく7号、11号、9号と3つが立て続けに上陸しました。
その前の5号や6号も上陸こそしませんでしたが、接近し影響を及ぼしました。
関東への直接上陸も11年ぶりでしたかね。
とにかく台風といえば沖縄、四国、紀伊半島、東海あたりのイメージが強いのですが、今年の台風は進路が違っちゃってるんですね。
そして、そこにモンスーンジャイアの影響？で、量産された台風が一気に北海道になだれ込んだ感じです。
北海道方面に集中して台風が進路をとったのは、太平洋高気圧の位置が例年より北東にあることで、丁度、関東から北海道あたりまでが通り道になってしまった感じですね。
これ以上の被害が出ないことを祈るばかりです。
台風10号が逆走した原因はモンスーンジャイアの影響？
ところで、逆走、迷走、停滞し、どんどん大きくなって、今後、 過去最大級となって本州に上陸 すると言われているのが台風10号です。
琉球大理学部の山田広幸准教授（気象学）によれば、日本の東にある太平洋高気圧が7月20日頃から弱まり、8月5日頃から日本の南側に半時計回りのモンスーン渦（つまりモンスーンジャイアですね）が発生し、この 渦に沿って台風10号が南西に進んだ とみているということです。
つまりは、台風の乱発も台風10号の逆走もモンスーンジャイアの影響ってことですね。
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