インフルエンザで市販の解熱剤は飲んだら危険?大丈夫?

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インフルエンザ、各地で猛威をふるってますね。((((;゚Д゚))))

冬の時期に高熱が出れば、インフルエンザを疑って速やかに病院に行くべきですが(出来れば発症から1日くらいで)、仕事に穴を空けられなかったり、土日だったりでタイミングを逃してしまうことってありますよね。
また、わざわざインフルエンザウイルスが蔓延している病院に行きたくないという方も。

けど、熱はグングン上がってきて、とってもしんどい状態に(;д;) 
とりあえず、この高熱を下げたい!ってとき・・・気をつけてください!!

目次

インフルエンザっぽいときに市販の解熱剤は?

高熱が出て辛いときは、熱を下げれば楽になります。

熱を下げる方法もいろいろありますが、まぁ、てっとり早いのは解熱剤を飲むことですよね。
お子さんなら坐薬入れたりとか。

けど、安易に市販の解熱剤を飲むのは辞めてくださいね!

もしインフルエンザに感染しているのなら、解熱剤の種類によってはインフルエンザ脳症やインフルエンザ脳炎になってしまう危険が高まります。
特にお子さんの場合は。
また、肝機能障害などを起こすこともあります。

【インフルエンザ脳炎・インフルエンザ脳症とは】
インフルエンザにかかった特に幼児(主に1~5才)に多く、けいれん、意識障害、異常行動などの急速に進行する神経症状がみられます。
さらに、血管が詰まったり、多くの臓器が働かなくなり、その結果、命に関わる重篤な疾患をインフルエンザ脳炎・脳症といいます。
脳炎と脳症との鑑別は厳密には難しいのですが、一般的に、脳内に直接ウイルスが入り込んで炎症を起こす場合を脳炎、脳内にウイルスが検出されず、過剰な免疫反応が見られる場合に脳症と診断されるようです。

熱の出る意味を知っておく

そもそも発熱の原因は、インフルエンザウイルスが直接の原因ではありません。
発熱は身体に侵入してきたウイルスを攻撃し、死滅させるための防御反応なんです。

ですから、 熱を無理矢理下げても根本的な治療にはなっていません 
それどころか、身体がウイルスと戦うのに不利な状況を作り出すことになるんです。
インフルエンザウイルスだけでなく、他のウイルスでも細菌でも、体温が上がると増殖スピードが鈍るらしく、白血球の働きも強まりますので、熱が高い方がウイルスとの戦いに有利なんです。

インフルエンザのときに飲んだら危険な解熱剤

なるべく無理矢理に熱を下げない方が良いといっても、あまりに高熱が出た場合や、しんどくて仕方がない場合は、解熱剤(熱冷まし)を飲んででも熱を下げた方が良いこともあります。

しかし、インフルエンザと診断されて病院から出ている解熱剤なら問題ありませんが、とりあえず市販薬を使おうとする場合は、何でも良いわけではありません。
先ほど言ったように、インフルエンザ脳炎やインフルエンザ脳症を引き起こす可能性が出てきます。

解熱剤には、ジクロフェナクナトリウムアスピリン(アセチルサリチル酸)メフェナム酸といった成分が含まれている事が多く、これらが身体の中で発熱や血管修復の働きを抑制するので、解熱剤を使用すると熱が下がるだけでなく、脳炎や脳症のときに見られる血管炎を治りにくくなるため、インフルエンザ脳症等を重症化させてしまう可能性があるんですね。

ジクロフェナクナトリウムの製品名は、ボルタレンです。
ボルタレンは有名ですよね。
まぁボルタレンの飲み薬は市販されていませんが、これらが含まれているものは、インフルエンザの疑いがある場合は、服用は禁忌(きんき)です。
※禁忌-してはいけないこと

上記の成分が含まれた市販薬は以下のような感じです。
ただ、同じ商品名でもいろいろあるので、入っていないものもあるかもしれませんので、 しっかりと薬剤師さんに確認 しましょうね。

ジクロフェナクナトリウム(ボルタレンなど)
飲み薬は市販されていません
メフェナム酸(ポンタールなど)
昔は薬局で売っていましたが、今は市販されていません。
アスピリン(アセチルサリチル酸)
・バファリン、エキセドリン(ライオン)
・ケロリン(内外製薬)
・ベネスロン(ホーユー) 等

以上からも、インフルエンザの可能性がある場合に、市販の解熱在を購入するなら、アスピリン系に気をつけるってことですね。

また、昔、病院で貰った解熱剤が残っていたから、それを使おう!って考えるかたもいるかもしれません。
けど、自己判断で使っては危険だからジクロフェナクやメフェナム酸が入っているものは市販されていないことも理解してください。
また、薬にも消費期限があり、病院で処方される薬は市販薬よりも消費期限は短いです。
 

インフルエンザのときに飲んでも大丈夫な解熱剤

インフルエンザの場合でも飲んで大丈夫な解熱剤は、主成分がアセトアミノフェン、またはイブプロフェンといった場合です。

具体的には以下のような商品です。

アセトアミノフェン系

・ノーシン(アクラス)
・タイレノール(ジョンソン・エンド・ジョンソン)
・セデス(シオノギ製薬)
・小児用バファリン(ライオン)
・こどもリングルサット(佐藤製薬)

※坐薬
・こどもパブロン坐薬
・こども解熱坐薬(宇津救命丸)

イブプロフェン系

・イブ(エスエス製薬)
・リングルアイビー(佐藤製薬)
 

●お子さんがインフルエンザに感染したらいつから登校したらいいか気になりますよね。そんな方はコチラもご覧ください。
>> インフルエンザ学校登校いつから?出席停止日数|欠席?公休?診断書必要?

まとめ

  • インフルエンザのときに解熱剤を飲むと、種類によっては脳症や脳炎の危険性が高まる
  • 熱が出ているのはウイルスと戦っている証拠、むやみに下げると逆に長引くことにも

  • インフルエンザっぽければ、アスピリンの入った解熱剤を飲んではいけない

  • インフルエンザでも大丈夫な解熱剤は、アセトアミノフェン系とイブプロフェン系
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