鍼治療の副作用と事故|効果は?なぜ効くの?頻度は?しすぎない方がいい?

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筋肉や関節の痛み、腰痛、頭痛、神経痛、その他様々な症状がありますが、病院に行っても解決せず、鍼治療を試みる方も多いと思います。
最近では、鍼治療をする動物病院もあり、ペットのワンちゃんなどに鍼治療をするなんてこともあるんだとか( ゚Д゚)

けど、まだ鍼治療を体験されたことのない人は、体に鍼を刺すってなんだか怖いですよね。
そこで、鍼治療によって起こりうる副作用やデメリットになること、どのような効果があるのか、どれくらいの頻度で行うのが良いのかなど、鍼治療に対する疑問について書いていきたいと思います。

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鍼治療の副作用とミスによる事故とデメリット

鍼治療によってどのような効果があるのかの前にマイナス面についてまず触れて行きます。

鍼治療に副作用はあるのか

鍼治療に副作用はないという話を聞くことがあります。
しかし、実際に副作用はあるんですね。
これは、鍼治療を含む東洋医学での副作用は、現在の医療のスタンダードである西洋医学に比べれば少ないという解釈の方が正しいのかなと思います。

しかし、実際に鍼治療をすれば副作用的な症状が出ることは決して少なくありません。
鍼をしてから翌朝くらいまでは、疲れたり、なんなら微熱が出るなんてことは普通にあります。
しかし、それは効いている証拠だともいいます。
まぁ、鍼治療には、〝合う、合わない〟があるのは間違いないでしょうし、鍼灸師さんの技量に左右されるところもあるでしょう。

また、鍼灸師のミスによる医療事故(厳密には医療行為ではないので医療事故ではありませんが)もありますが、これは事故であり、副作用ではありません。

鍼治療の副作用について、発生頻度等の統計がありましたので、それを掲載しておきますね。

全身の副作用発生患者数 局所の副作用発生刺鍼率 
(※)
疲労感 倦怠感8.2%微量の出血2.6%
眠気2.8%刺鍼時痛0.7%
症状一時悪化2.8%皮下出血0.3%
刺鍼掻痒感1.0%治療後の刺鍼部痛0.1%
めまい ふらつき0.8%皮下血腫0.1%
気分不快 吐気0.8%置鍼中の疼痛 不快感0.03%
頭痛0.5%
参考文献 医学のあゆみ 鍼灸の副作用(2001)196:765-767
※刺した鍼の本数に対するパーセンテージ。従って2%の場合、1回の施術で50本の鍼を刺すのであれば、単純計算すれば1施術で1本くらいは発生する可能性があるという事になるが、もちろん発生しないこともある。

以上の表を見ても、やはり疲労感、倦怠感っていうのは割りと普通に起こるようです。
まぁ、それを副作用と捉えるかどうかって話もあります。
眠気なんかも、鍼治療の後は運転を控えるように言われるのは、やはりこのような症状が出る人がいるからなんでしょう。

症状の一時悪化は、これは俗に言う〝瞑眩反応〟と言うものです。
読み方は〝めいげん〟ではなく〝めんけん〟です。
分かり易く言えば〝好転反応〟のことで、治療の過程で良くなる前に起こる一時的な身体反応のことをいいます。
慢性の腰痛や肩凝りなんかでは、よく起こるそうです。

私を含め、私のまわりでも上記のうち以下の8つは実際に体験しています。
・ 疲労感、倦怠感
・ 眠気
・ 症状一時悪化
・ ふらつき
・ 気分不快
・ 微量の出血
・ 刺鍼時痛
・ 置鍼中の疼痛、不快感

私の回りだけのサンプル数は、手の指で数えられる程度ですから、上記の表の頻度に比べると非常に多いように感じますね。

まぁ、ひとつの参考程度にしてやってください。

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鍼治療による医療事故的なこと

繰り返しになりますが、副作用と事故とは根本的に全然違うものです。

病院での医療事故は、小さいものを含めると結構、日常的にあります。
本人が気付いていないこともよくあります。
まぁ、どこから医療事故と呼ぶのかといった定義の問題もありますが・・・。

そして、鍼灸院でも事故はやはりあります。
ほとんどが鍼灸師の先生による人為的なミス、もしくは管理上の問題から発生するもので、以下のようなものがあります。

気胸
皆さんは〝気胸(ききょう)〟って聞いたことがありますか?
鍼治療で起こる事故で一番多いんです。
交通事故などで、肋骨が折れると結構よく起こります。
折れた骨が肺に刺さって、穴が空くんですね。
そう、気胸とは、肺に穴が空いて、空気が漏れることをいいます。

痩せてる男性には〝自然気胸〟といって、特に原因がなく発生することもあります。
交通事故など外傷によるものは〝外傷性気胸〟、病院で針を刺すような検査で穴が空いたときは〝医原生気胸〟と呼びます。
ですから、鍼治療によって起こる気胸は〝医原生気胸〟になるんでしょうかね。

問題は、鍼を刺されて気胸になったらどうなるかです!
症状は、呼吸をすると苦しくなります。
深い呼吸であればなおさらです。
あとは、咳が出る、胸が痛い、心臓が痛い、横になると苦しい、胸からゴポゴポと気泡が動くような音がするといったことがあるようで、少し胸が痛いくらいだと、軽症なので、安静にしていれば3日程度で症状は治まるようです。
酷い咳が続くようだと、軽症とは言えないでしょう。

鍼治療による気胸の場合、施術した夜から胸が痛くなったりの症状が出ることが多いようですが、重症の場合は、鍼を抜いてすぐから、すぐでなくてもそう長くない時間で苦しくなったり、痛くなったりする感じです。

鍼が体に残る
鍼の曲がりを何度も伸ばして使っている場合などは、金属疲労を起こし、切れてしまうことがあるようです。
あと、鍼に電気を流す場合は、細い鍼だと切れてしまうことがあるようです。
化膿
鍼がしっかりと消毒されていないことが原因で起こります。
また、皮膚を消毒しない、施術者が手をしっかり洗っていないなどの原因も考えられます。
鍼の消毒は、オートクレーブという高圧蒸気で滅菌する装置を使っているところは安心でしょう。
肝炎
これも、鍼の消毒がしっかりされていないと可能性があります。
半身不随
背骨の上に鍼を刺す場合、脊髄硬膜を鍼が破って脊髄に鍼が入ってしまうというリスクがあります。
脊髄に鍼が入り、中で出血を起こすと脊髄を損傷し、その脊髄の責任部位以下の領域が不随になってしまう可能性があります。
従って、鍼を刺す部位が上であるほど何かあった場合のリスクは大きくなります。
植物状態
植物状態、つまり植物人間になることです。
医学用語で言うと、遷延性意識障害になるということです。
これは、首の上の方に鍼をし、硬膜を破って脳幹などに刺さり、出血を起こすことで起こり得ます。

以上、よく起こる可能性のある事故から、滅多に起こらないものまで記載していますが、やはり体に鍼を刺すという行為は少なからずリスクを伴いますので、信頼の出来る、腕の確かな鍼灸師を選ぶ必要があるということでしょう。

鍼治療のデメリットはコレ!

鍼灸治療は、自費で診療費を払うことが多いです。
1回の施術で4~7千円くらいかかることが普通です。
これは、しょっちゅう通うとなると、一般市民には結構な痛手です(ノД`)

しかし、健康保険適用がないわけではありません

鍼治療の健康保険使用についての詳細はコチラをご覧ください。
   ρ゙(・・*)
鍼灸治療院で健康保険は使えない?使い方と不正請求について

鍼治療の効果は?なぜ効くの?

いきなり、マイナス面ばかりに触れていきましたが、もちろん鍼をするのは、それによる効果が望めるからする人がいるんです。

それでは、どんな効果が得られるのでしょうか?
イメージ的には痛みの軽減や病院では不定愁訴と言われるような、病院で治らなかったような症状でかかる人も多いようです。

鍼灸治療などの東洋医学は現在の医療のスタンダードである西洋医学とは対局にある感じですが、日本や中国だけでなく欧米など世界中で、その効能に注目を集めています。
そして、その効果については、2002年に〝世界保健機関(WHO)〟が、様々な疾患や症状に対して有効性があることを認めています。

WHOが鍼灸治療の有効性を認めた疾患は以下のとおりです。

●運動器系
 関節炎、リウマチ、肩こり、五十肩、腰痛、腱鞘炎、むちうち、捻挫など
●神経系
 頭痛、めまい、神経痛、自律神経失調症など
●循環器系
 動悸、息切れ、高血圧症、低血圧症、動脈硬化など
●呼吸器系・消化器系
 喘息、気管支炎、便秘、下痢、胃炎など
●代謝内分泌系
 貧血、通風、糖尿病など
●婦人科系・泌尿器系
 生理痛、月経不順、更年期障害、冷え性、膀胱炎、腎炎など
●耳鼻咽喉科系・眼科系
 中耳炎、耳鳴り、メニエール病、鼻炎、咽頭炎、眼精疲労など
●小児科系
 小児喘息、夜尿症、消化不良、食欲不審など

私のイメージでは、鍼治療はやはり痛みに対する効果が大きいですね。
この仕組みは、針刺激によってモルヒネのような役割のホルモンが分泌されることによって痛みを抑え、また痛みを脳に伝える神経をブロックする働きもあるようです。

あとは、鍼を刺すことで血液やリンパの流れを促進し、凝り固まった筋肉の緊張がほぐれ柔らかくなり、凝りや張りの解消、そしてそれによる痛みの解消へと繋がっていく効果も大きいでしょう。

そして、リラックス効果のあるホルモンも分泌されるので、自律神経のバランスが整って、ストレス症状が緩和されリラックスできたり、内臓機能のバランス改善にも効果があるようです。


●電気治療の効果についても知りたい方はコチラへ
整骨院や整形外科の電気治療は効果ある?種類や周波数による違い

鍼治療のベストな頻度は?しすぎない方がいい?

鍼はしょっちゅうやってると慣れてきて効果が出なくなるから、続けていかない方が良いという話を耳にすることがあります。
慣れてくる・・、つまり耐性が出来るということですね。
果たして、これは本当なのでしょうか?

しかし、鍼灸師に聞いたところ毎日でも問題ないとのことです。
ただ、もちろん治療の頻度は人それぞれなので、たくさん通えば良いという事でもないようです。

私がネット上で調べてみたところ、そのような話はちらほらありましたが、根拠のある話はみつかりませんでした。

そしてこれも根拠はありませんが、耐性が出来るという訳ではなく、その部位の治療としては終了したけど、他の部位の治療が終わっていないので、同じような症状が出ている、つまりその症状に対する原因は一つではないという事かと思ったりしたのですが、どうなのでしょうか・・・・。

まぁ、鍼灸師の先生が信頼出来る先生なら、まぁ、費用面の問題もありますので、自分の希望を伝えた上で、指示に従うのが良いでしょうね。

先生との相性

鍼灸治療は先生との相性がとても大切だと思います。

なんだかイマイチだなぁと感じながらの通院はやめるべきですね。
2~3件の施術院に実際に足を運び、比較するくらいはしてみましょう。

ここで、鍼灸の治療院も探すことができます。


 

まとめ

  • 鍼治療にも副作用はある

  • 鍼治療にも医療事故はある

  • 鍼灸治療の治療費は全額自費であることが多いが、健康保険も使えないわけではない

  • 鍼治療の効果は痛みの抑制の他、様々な症状への効果がWHOにも認められている

  • 鍼治療のベストの頻度は、人それぞれ。連続したらダメということはない
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    コメント

    • 確率の計算方法が間違っていますよ。
      2%×50本=「1本以上副作用が出る確率100パーセント」とはなりません。
      49本副作用が出なくても、次の1本で副作用がでる確率はやはり2%です(ここで「50本目は100%である」と言うのが上記式の意義になります)。
      降水確率が20%の日が5日あっても、必ず1回雨が降るとは限らないことは経験上わかりますよね?それと同じことです。
      50本打って1本以上副作用が出る確率は、
      1本も副作用が出ない場合の余事象ですので、
      一本以上副作用が出る確率=100%-一本も副作用が出ない確率
      =100%-(98%^50)
      ≒63.58%(50本の施術を3度やったら2度の頻度で副作用が現れる)
      となります。

      by 通りすがり 2016-10-08

    • >通りすがりさん

      なるほど、言われてみれば確かにそうですね。
      必ず出るとは限りませんもんね。

      ただ、98%うんぬんで63.58%となる計算は私にはよく分かりませんσ(^◇^;)

      by sanmon 2016-10-08

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