3つの台風は同時発生で予想外の進路に!9号10号11号の現状と今後

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※気象庁ホームページより


7月4日から現在にかけて、日本の南の海上には3つの台風、9号、10号、11号が同時発生している状況です。

梅雨時に3つの台風が同時発生するのは2002年以来13年ぶりのことで、これら3つの台風は、はるか南にいながら、日本の南岸に停滞する梅雨前線を刺激している状況です。

梅雨前線と台風との関係はコチラ
トリプル台風が梅雨前線を刺激する・・・

一時は、2002年のトリプル台風と違って、日本の本州側には大きな影響がなさそうな感じでしたが、また様子が違ってきている感じです。
それでは、現状と今後はどうなるのか見ていきましょう。

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3つの台風は同時発生で予想外の進路をとる!?

同時に発生している台風が互いにどう影響するのかが大きなポイントです。

実は、2つ以上の台風が1000㎞以内に近づくと、お互いに追いかけあって逆回転になったり、進路を変えて逆走したり、円を描いたり、蛇行したり、小さな台風が大きな台風に吸収されたりと、 非常に複雑な動きをとることがあり、進路予想が難しい 感じなんですね。

過去には、1985年(昭和60年)8月末、台風12号が、同時に発生した台風13号の影響をモロに受けて、普通とは反対の左回り(反時計回り)になりました。
そして、北西に向いていた12号の進路が北東に変わって九州北部に接近し、13号は鹿児島に上陸となったのです。

また、1964年(昭和39年)の台風14号は同時発生していた台風16号との相互作用で、沖縄南東海上で大きく円を描いて進みながら16号を吸収して巨大台風に成長しました。
その後、ゆっくり北上して奄美大島付近で小さなループを描いて鹿児島県に上陸したものです。

この1964年の台風14号と16号が沖縄南東で互いの重心を回りあいながら運動した状況は、〝藤原の効果〟を実証しました。
藤原効果とは、2つの熱帯低気圧が接近した場合、それらが干渉し合って、通常とは異なった進路をとる現象のことを言います。
1921年に当時の中央気象台所長だった藤原咲平氏が、このような相互作用があることを提唱したことから、このような名称になりました。

8日6時現在の3つの台風間の距離は、このようになっています。

  • 台風9号と台風10号 約1,600km
  • 台風9号と台風11号 約1,900km

  • 現状では、複数の台風が大きく影響しあう1000km以内にはありませんが、今後の進路や速度次第で1000kmに近づいてくる可能性もあります。
    今後の動向に注意が必要です。

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    台風9号の現状と今後の進路

    6月30日に発生した1つ目の台風9号は、大型で勢力が強く、現在、日本列島のはるか南の海上を西北西に進んでいますが、 台風周辺の海水温が高い こともあって、今後も発達を続け、9日から10日にかけて非常に強い勢力で先島諸島に接近、宮古島近辺を通過し、中国方面に抜けていく可能性が高まっています。
    ※ 先島(さきしま)諸島 ⇒ 沖縄本当を含む琉球諸島のうち、南西部に位置する宮古列島、八重山列島の総称。尖閣諸島を含めることもある。

    台風9号はとにかく大型で強く、最接近するころの最大瞬間風速は60m/秒~65m/秒に達する見込みで、先島諸島では 車が横転するほどの暴風雨になる恐れも ある程で、厳重な警戒が必要です。

    台風9号(チャンホン)

    8日6時の実況
    大きさと強さ    大型で強い
    存在地域      沖ノ鳥島近海
    進行方向と速さ   西に時速15km
    中心気圧      965hPa
    中心付近の最大風速 秒速35m
    最大瞬間風速    秒速50m

    10日9時の実況
    大きさと強さ    大型で非常に強い
    存在地域      宮古島の北約100km
    進行方向と速さ   西北西に時速20km
    中心気圧      935hPa
    中心付近の最大風速 秒速45m
    最大瞬間風速    秒速65m

    10日21時の予報
    強さ        非常に強い
    存在地域      与那国島の北約300km
    進行方向と速さ   北西に時速20km
    中心気圧      935hPa
    中心付近の最大風速 秒速45m
    最大瞬間風速    秒速65m


    台風10号の現状と今後の進路

    7月2日に発生した2つ目の台風10号は、 やや再発達しながら 南シナ海を北寄りに進んでいます。その後は中国大陸方面へ抜け、勢力を弱めていく予想となっています。

    台風10号(リンファ)

    8日6時の実況
    大きさと強さ    -
    存在地域      南シナ海
    進行方向と速さ   ほとんど停滞
    中心気圧      980hPa
    中心付近の最大風速 秒速25m
    最大瞬間風速    秒速35m

    10日9時の実況
    大きさと強さ    -
    存在地域      南シナ海北部
    進行方向と速さ   ほとんど停滞
    中心気圧      1000hPa


    台風11号の現状と今後の進路

    7月4日に発生した3つ目の台風11号は、トラック諸島近海からグアム諸島方面に進んでいます。
    ※ トラック諸島 ⇒ グアム諸島の1000km程南東、赤道から800km程北に位置する248もの島々からなる世界最大級のサンゴ礁群。ミクロネシア連邦に属し、チューク諸島ともいう。

    11日(土)頃には小笠原諸島の南に達する見込みですが、まだ進路ははっきりしていない状況です。

    台風11号(ナンカー)

    8日6時の実況
    強さ        非常に強い
    存在地域      トラック諸島近海
    進行方向と速さ   西北西に時速30km
    中心気圧      925hPa
    中心付近の最大風速 秒速50m
    最大瞬間風速    秒速70m

    10日9時の実況
    強さ        非常に強い
    存在地域      マリアナ諸島
    進行方向と速さ   西に時速15km
    中心気圧      925hPa
    中心付近の最大風速 秒速50m
    最大瞬間風速    秒速70m

    12日9時の予報
    強さ        非常に強い
    存在地域      沖ノ鳥島近海
    進行方向と速さ   西北西にゆっくり
    中心気圧      920hPa
    中心付近の最大風速 秒速50m
    最大瞬間風速    秒速70m


    まとめ

  • 7月4日から日本の南の海上にはトリプル台風が発生中

  • 同時に発生している台風が互いにどう影響するのかが大きなポイント

  • 2つ以上の台風が1000㎞以内に近づくと想定外の動きをする

  • 2つ以上の台風が影響しあって、逆回転、逆走、円旋回、蛇行、吸収などを行うことも
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